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まだまだ健在!311系新快速 別井アナが味わい尽くす

  • 2023年05月18日

まるっと鉄旅、今回のテーマはJR東海の311系です。
JR東海の「オレンジ帯」。当初オレンジ色と緑色のツートンカラー「湘南色」だったイメージを一新したのが1989年デビューの311系でした。
新型車両への置き換えがはじまり、いよいよ311系の終えんが迫る中、いまや珍しくなった自慢のスピードを活かす「新快速」での運用に遭遇!味わい尽くしてきました!
(NHK大津 アナウンサー 別井敬之)

JR東海311系

JR東海311系は、デビューからもう30年以上になります。
東海エリアのJRの印象を変えた車両です。
JRが発足後も、しばらくは国鉄時代の車両のデザインをもとにしながら、車両の置き換えを進めていたJR東海。
満を持して投入したオリジナルの新形式が311系でした。

鉄道ファン的視点ではいろいろ書きたいことがあるのですが(笑)
一番は311系という形式ですね。

国鉄時代に走っていた近郊型が211系、213系。
その後継車両ということで形式はどうなるかな?と思っていたら、JR西日本は221系と、10番進めたのに対し、JR東海は311系と、数字が100番一気にジャンプしたところに『新しい時代を作る』『新しいスタンダードなんだ!』というような気合を、私は勝手に感じていました。
(形式名の由来には諸説ありますが、たぶん同じように感じた方おられますよね?)

311系から変わった「カラー」

みなさんにもわかりやすいのは、それまでの「オレンジ+緑」の帯が「オレンジ+白」になったこと。
以降、現在の在来線の主力313系も最新型の315系もこのデザインを受け継いでいます。

それまでの「オレンジ+緑」の帯
現在の在来線の主力・313系電車(「オレンジ+白」の帯)
2両編成から10両編成まで自由自在!

東海地区に「新快速」が誕生

そして、関西で生まれた「新快速」が東海地区にも誕生し、そのイメージを築き上げたのがこの311系。
最高速度120キロで駆け抜ける姿と、オレンジ色の「新快速」の表示は、インパクト十分でした。

いまは「普通」での運用が多い311系ですが、私の中では、やっぱり「新快速」
デビュー当時から「18きっぷ」で何度もお世話になり、グレーの車内がまぶしく、かっこよく見えたものです。

先日、偶然311系「新快速」に乗る機会がありました。
(車内の様子は、私の体に、耳に、しっかり焼き付けましたので、写真はありません)

終着の大垣に到着後、ホームを歩いていると、、、

これ「トップナンバー」だ!

わかります?G1編成
(先頭の窓に、編成番号が貼られています)
「クモハ311-1、モハ310-1、サハ311-1、クハ310-1」の4両からなる編成です。

「初号機」とでも言えば伝わるでしょうか?
一番最初に登場した311系です。
共感されるかわかりませんが、個人的には大興奮です (笑)
311系も、すでに廃車がはじまっています。

この編成にまた会える機会はあるかな?と思いながら、この日は写真に収めました。

大垣駅で接続している普通・米原行きも311系。

311系が並びました!

<手前>G1編成と、<奥>G6編成。
デビュー時期が違うので、微妙に違いがあるのわかりますか?
正解は、車掌側(向かって左側)の窓の中、上の方。
G1編成には番号を示す小窓がありますが、G6編成にはありません。
(G6編成側から見てみましょう!)

G6と編成番号が書かれた窓の、上の方・・・ここがお隣のG1と違います。
(奥のG1編成には「310 1」の文字が小窓に表示されています)
こういう小さな違いも、気づくと楽しいものです。
それでは、311系を乗り継いで、滋賀へと帰ります!

<「まるっと鉄旅」特設サイト>

東海地方を走る鉄道沿線の風景やグルメ、見どころを紹介する「まるっと!×鉄旅」
名誉編集長・別井敬之アナウンサー執筆の特集記事も盛りだくさんです!
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  • 別井敬之

    NHK大津 アナウンサー

    別井敬之

    「NHKラジオ鉄道大博覧会」「東海道新幹線開業50周年・まるごと新幹線」「BS鉄道ファン倶楽部」「夢のSL記念館」「SL復活C571よ永遠に」など鉄道番組多数。時刻表検定取得。愛読書は時刻表(中型全国版)の"乗り鉄"。東海地方のJRは乗り尽くし完了。 2023年度からは大津局に異動「おうみ発630」キャスター。

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