ページの本文へ

  1. トップページ
  2. ニュース特集
  3. 名古屋の地下街がすごい!歴史や魅力を再発見

名古屋の地下街がすごい!歴史や魅力を再発見

ニュース特集

2022年9月16日

「東海すごいぜ!」、今回は名古屋の地下街について紹介します。
実は名古屋市は、日本で最初の本格的な地下街がつくられた場所で、全国でも地下街が発展している地域です。
地下街の魅力や誕生の秘密を取材しました。

地下街を歩く理由は?

浦野莉恵リポーター

「名古屋駅の下に広がる大きな地下街。たくさんの人が利用しています」

名古屋では、ほかの地域よりも地下街を移動する人が多いと言われています。
みなさん、どうして地下を歩くのでしょうか?

地下街を利用する20代女性

「夏とか暑いので地下の方が涼しい。できるだけ地下を歩きたいと思います」

地下街を利用する60代男性

「いろんなところがつながっていて、便利になりました。地上よりも道がわかりやすい」

地下街を利用する70代女性

「傘はいらないし、お店のショッピングができるし、なんというか地下街のいろんな雰囲気が好き」

名古屋の地下街の広さは全国トップクラス!

地元の皆さんが大好きな地下街、その広さは全国でもトップクラスです!

ことし発表された各駅の地下街の広さのランキングです。
名古屋からは4位に栄駅、5位に名古屋駅の2か所がランクインしています。
どちらの駅もバンテリンドームナゴヤおよそ2個分広さです。

昭和32年に地下街誕生!"歩車分離"で交通事故を減らす

名古屋の地下街は、どのように発展してきたのでしょうか。
地下街の整備に関わってきた名古屋市の職員、熊谷英明さんに教えてもらいました。

名古屋市住宅都市局都市計画部 熊谷英明 係長

「名古屋の中心部は、戦後の復興事業で100m道路をはじめとする広い道路がいっぱいできましたので、その道路の下が有効利用できるということで地下街がつくりやすかったというのがあります」

名古屋に地下街が誕生したのは、昭和32年。
地下鉄東山線の開通に合わせてつくられたのが始まりでした。
当時の名古屋駅は、市電やバスを待つ人が道路にあふれ、交通事故が多発。
この状況をなんとかしようと、「車は地上、人は地下」という「歩車分離」の発想で、名古屋市は地下街の建設を進めていったそうです。

また昭和40年代には、自動車の数が急激に増加。
都心部では駐車場不足になったため、駐車場の整備と合わせて地下街がさらにつくられるようになったということです。

ちなみに名古屋は、全国で"初めて"通路の両側に店舗がある、本格的な地下街がつくられた場所でもあります。

地下街おすすめスポット(1)「カーブ」

そんな歴史ある地下街の楽しみ方とは?
熊谷さんが推す、1つめのすごい!ポイントは「カーブ」です。

浦野莉恵リポーター

「この場所はどんなところが珍しいのですか?」

熊谷英明さん

「この先を見ていただくと分かりますが、通路がカーブしています」

地下鉄東山線の真上につくられた、名古屋で一番古い、「サンロード」。
地下鉄と同時に建設が進められたため、一般的な直線ではなく、線路に沿ってカーブした珍しい形になっています。

さらに地下鉄が通ると、"ゴゴゴゴゴ"という大きな音が聞こえるのも特徴です。

床と地下鉄の間の壁が1メートル前後と薄いため、電車の音や振動がダイレクトに伝わってくる、鉄道好きにもオススメの場所だということです。

地下街おすすめスポット(2)「日当たり良好」

つづいてのすごい!ポイントは、「日当たり良好」。

やってきたのは、栄の地下街。
ここには、全国で名古屋だけ!といわれている場所があるそうです。

熊谷英明さん

「ここは日の光が入る広場になっていて、こういった広場がこの大きさである地下街は、たぶん全国で名古屋だけです」

道路の真ん中に公園がある特徴的な形を生かし、ほかの都市とは違った、日の光が入る地下街ができたということです。

地下広場は、おととしリニューアルした久屋大通公園にあわせ、大型モニターやエスカレーターも整備されていました。
私たちが何気なく使っている地下街は、便利になるようにと常に新しい工夫がされています。

名古屋市住宅都市局都市計画部 熊谷英明 係長

「名古屋の地下街というのは昭和の時代につくられたのがほとんどで、古いイメージがあるかもしれませんが、街の発展とともに変わってきています。いろんな工夫が随所にあると思うので、見つけていただければいいかと思います」

取材を終えて

名古屋の地下街、例えば名古屋駅には、9つの異なる地下街があるんです。
熊谷英明さんによると、「パッチワークのように異なる雰囲気の地下街がつながっているのも名古屋ならでは」だということです。

これまで名古屋の地下街の歴史や構造について深く考えたことがなかったのですが、調べてみるとほかの地域とは違った特徴がありました。
これからも街の発展とともに名古屋の地下街がどのように変化していくのが注目していきたいです。

筆者

浦野莉恵リポーター(NHK名古屋放送局)

愛知県豊橋市出身
今年度から「東海すごいぜ!」を担当し、地元愛知県の伝統産業や全国から注目を集める、すごい!技術や取り組みを取材しています。
名古屋の地下街で買い物をするのが大好きです。

この記事に関連するタグ