愛知県知事選挙は1月19日に告示され、届け出順に、
▼無所属の新人で医療コンサルティング会社経営の安江朗氏(55)
▼無所属の新人で元春日井市議会議員の末永啓氏(37)
▼諸派の新人で経営コンサルティング会社代表の山下俊輔氏(60)
▼無所属の新人で薬剤師の上原俊介氏(46)
▼無所属の新人で共産党が推薦し社民党が支持する政治団体代表の尾形慶子氏(65)
▼4期目を目指す無所属の現職で自民党愛知県連、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦する大村秀章氏(62)
の6人が立候補しました。
NHKは、それぞれの候補者の最初の演説を、AIを使った「テキストマイニング」という手法で分析し、有権者にどのような内容を訴えたのかを読み解きました。
演説の中で使われた政策や選挙運動に関する言葉の回数を集計し、より多く使われた言葉をより大きく表示しています。
安江さんはおよそ8分間演説しました。
最も多く使った言葉は「常識」の6回で、「民間」や「企業」という言葉とともに使われました。
「正しい『常識』か、正しくない『常識』か見極めることを『民間』『企業』の社長として、しっかり見定めたい」と述べました。
安江さんは「民間」の視点を生かした県政を進めるとしています。
末永さんはおよそ24分間演説しました。
最も多く使われたことばは「ワクチン」で、19回でした。
「コロナ」も14回使っていて、新型「コロナ」「ワクチン」による死亡や後遺症についての「情報」が正しく伝わっていないと主張しました。
「いろんなウソが『日本』社会にまん延している。愛知『県民』の皆さんに正しい『情報』、真実をしっかり届けていきたい」と訴えています。
山下さんは14分余り演説しました。
最も多く使った言葉は「日本」の26回で、「国民」も多く使いました。
山下さんは「軸足を『我が国』『日本』に置き、『我が国』の歴史の中にみずからを投射し愛知『県政』を担っていこうと思う」と述べました。
さらに、「表現の不自由展」に関する「大村」知事の対応も批判しています。
上原さんはおよそ8分間演説しました。
最も多かったのが「大村」で、9回でした。
現職の大村知事の新型コロナウイルスをめぐる「緊急事態宣言」への対応や、あいちトリエンナーレの「表現の不自由展」の開催を批判する文脈で使われました。
「大した『功績』もあげられない『大村』『県政』に私は断固対抗します」と訴えています。
尾形さんは8分近く演説しました。
多く使った言葉は「脱炭素産業」「ナンバーワン」「女性」で、それぞれ5回でした。
尾形さんは「『コロナ』と物価高の打撃を受けている愛知県を『脱炭素産業』『ナンバーワン』の県にして、暗い雰囲気を打ち破りたい」と述べました。
環境問題に取り組む姿勢を示したほか、「女性」が活躍する分野の「賃金アップ」や処遇改善を訴えました。
大村さんはおよそ11分間演説しました。
最も多く使ったのは「元気」の12回で、次いで「産業」という言葉でした。
大村さんは「『日本一』『元気』な愛知をつくり、『日本』の『未来』をつくる。愛知の『経済』『産業』が『力』をつけて、さらに『日本』を『元気』にしていく」と訴えました。
現職として取り組んできた実績を強調し、さらに発展させる考えを示しました。
愛知県知事選挙は、2月5日に投票が行われ、即日開票されます。