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「どうする家康 大河たび」松本潤×浜松市 浜松八幡宮

2023年5月18日


大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さん始め、ドラマの出演者が、自ら演じる人物とゆかりのある地を巡る、シリーズの旅番組「どうする家康 大河たび」。
今回の舞台は静岡県浜松市。家康が29歳から17年の時を過ごし、戦国大名として飛躍した町です。

その足跡をたどるため、松本さんがまず訪れたのは、住宅街にたたずむ小さな神社。

元城町(もとしろちょう)東照宮 家康 ステップアップのはじまりの場所

松本さん

ここはどういった場所になるんですか?

浜松市博物館 学芸員 橋本充悠さん

浜松市博物館 学芸員 橋本充悠さん

ここは今、元城町(もとしろちょう)東照宮という神社になっているんですけれども、もともとは家康が三河からこの浜松に入ってきたときに最初に入ってきた場所。徳川家康が三河から遠江(とおとうみ)の大名へとステップアップする場所になったんですね。

松本さん

それのはじまりの場所といえるんですかね。

橋本さん

そうですね。

三河から遠江(とおとうみ)へと進出した家康。浜松を拠点に、宿敵・武田信玄と直接対峙することになりました。
東照宮の碑文には、家康が語ったとされる言葉が刻まれていました。

元城町東照宮の碑文

松本さん

「我もし浜松を去らば刀を踏み折りて武士を止(や)むべし」

橋本さん

もし武田から逃げるような形で城を移したら、刀を踏み折って武家としてはやめてしまうと。

松本さん

それほどの決意で浜松からはひかないと。

橋本さん

従ってくれた地域の領主たちも家康が守ってくれないのであれば、信用できないよと。まさに戦国大名としての信用に関わる問題だったわけです。

松本さん

僕が演じる家康公のイメージかもしれないですけれど、やっぱりか弱いというか、優柔不断というか。だから、意外と男らしい。

橋本さん

そうですね。

浜松八幡宮 難を逃れた雲立楠(くもたちのくす)の伝説

しかし、武田軍との戦では苦戦を強いられます。
家康が、たびたび参拝に訪れたという浜松八幡宮。

ここに、戦で命の危機に瀕した家康の伝承が受け継がれています。

浜松八幡宮 宮司 桑島佳令さん

浜松八幡宮 宮司 桑島佳令さん

こちらの樹木なんですが、雲立楠(くもたちのくす)という、浜松八幡宮のご神木になります。

※特別に柵の中へ入らせてもらうことにー

松本さん

失礼します。

松本さん

すごいなあ、こうやって見ると。

桑島さん

この木には、家康公にまつわるお話が伝わっているんですけれども。
三方ヶ原の戦いで、こちらまで逃げ延びてこられた家康公が、この木の洞(ほら)に隠れて難を逃れた、というお話が伝わっています。

松本さん

ここで!へえ~。

家康最大の危機とされる三方ヶ原(みかたがはら)の戦い。
武田軍に完敗し、命からがら八幡宮に逃げてきた家康。この楠の洞(ほら)に身を隠したその時、ある奇跡が起きたといいます。

桑島さん

家康公が神様にお祈りしますと、白い水干ですね、白い着物を着た翁(おきな)が、白い馬に乗って、この楠の梢から空に昇ると、浜松城のほうに飛び立ったと言われます。
翁はすなわち神様でございまして、それを見た家康公は、必ず復活をしようという決意を、この場で新たにしたのではないかなと思います。

松本さん

ここからの景色すごいな。守られている感じがする。この大きな木に。

松本さん

もしかしたらこの木の下に隠れて、どうしようどうしようと思っている中で、改めて自分が生き残るためにどうすればいいのかっていうことを、少し冷静になって考えるような、そんな瞬間だったのかな。

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物語は、東海から。

大河ドラマ『どうする家康』