大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さん始め、ドラマの出演者が、自ら演じる人物とゆかりのある地を巡る、シリーズの旅番組「どうする家康 大河たび」。
今回、松本潤さんが向かったのは、浜松市の山間にたたずむ光明寺(こうみょうじ)。
家康が宿敵・武田軍と戦い続ける中、陰で支援したとされる寺です。

家康に献上した「光明勝栗(こうみょうかちぐり)」


光明寺 山主 甘蔗孝仁さん
家康が光明城を攻めて無事勝利した。それまで家康は、遠州では負け戦ばかりだったのですが、見事に打ち勝った。
そのときに、土地の者しか分からないような情報・道案内を、村の人たちに頼んでやってもらった。そのようなことで、家康からは随分感謝されたというようなことを聞いております。
先祖が家康を支援したという地域の住民が、当時の記憶を今に伝え続けています。

松本さん
こんにちは。今は何をされているんですか?
光明勝栗保存会 会長 鈴木茂宣さん
これはですね。「光明勝栗(こうみょうかちぐり)」の皮をむいているんです。
松本さん
勝栗。

鈴木茂宣さん
家康公が武田方と激戦の末、勝利をして、それを祝して私たちの先祖が光明寺の高継住職を通じて、家康公に勝栗を献上したんです。
乾燥させた栗の皮をむいてつくる「光明勝栗」。 受け取った家康は、その名前の縁起のよさを大いに喜び、毎年幕府に献上するよう命じたといいます。


松本さん(勝栗の皮むきを体験して)
来た来た。(栗の中身が)出てきた!気持ちいい!
保存会のみなさん
なかなか1回目できれいにむくのは(難しい)。
器用ですよね。
うまいうまい。
松本さん
え~?もっとやっちゃおうかな。
一同
(笑い)

現在は、家康をまつる久能山東照宮に献上したり、地域の受験生に、お守りとして寄贈したりしています。


松本さん
じゃあ僕も、甲冑着て戦のシーンを撮るときは、これ(お守り)をしのばせて持っていくといいですよね。
家康が光明寺に寄贈した摩利支天(まりしてん)
実は家康も、生前、この光明寺に大切なある物を寄贈していました。
今回、特別に見せてもらえるということで、本堂から山道を登った奥之院(おくのいん)へ。

松本さん
着いた!達成感がありますね。
甘蔗さん
ここまで来ると、浜松の駅前の高いビルも見えて。


松本さん
めっちゃきれい!すごいですね。
これが遠江(とおとうみ)。浜松。
甘蔗さん
家康が必死で平定した遠州平野ですね。

甘蔗さん
こちらが家康公が出陣の際、兜の中に入れて出陣をしたという、御神君兜入り摩利支天(ごしんくんかぶといりまりしてん)です。

松本さん
兜入り摩利支天。これが実際に家康公が持っていた。お守りとしてということですね。
甘蔗さん
持仏として、守り神ですね。家康公の。


甘蔗さん
このお寺に自分の持仏をおまつりすることによって、この遠州地方のこれからの繁栄と安寧を祈念することができたんじゃないかなというふうに思っています。

松本さん
今回の「大河たび」の感想:本当に、行った場所、行った場所、出会った方たちが、とても親身になって家康公のこと考えていらっしゃる、感じていらっしゃるんだなというのをすごく感じましたし、400年以上前に、ここに家康公が来て、そこから脈々と受け継がれているものが今なお、この地に根づいていて、いろんな話を今回うかがえて僕自身もすごく家康公を近く感じることができたなと。
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物語は、東海から。
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【公式サイト】
光明寺
遠州鉄道「新浜松」から電車「西鹿島」下車
「西鹿島」からバス「山東」下車、徒歩15分