大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さん始め、ドラマの出演者が、自ら演じる人物とゆかりのある地を巡る、シリーズの旅番組「どうする家康 大河たび」。
家康が生まれ育った、愛知県岡崎市。この地に、家康がその発展に関わった伝統の食文化がありました。

岡崎400年伝統の味 八丁味噌(みそ)


早川さん
だいたい400、500ぐらいで。
松本さん
あ、もう味噌のにおいが。
早川さん
しますか?
松本さん
香りがしますね。

濃厚な味わいが特徴の「八丁味噌」。
この味噌蔵では、江戸時代から400年間変わらぬ製法を守り続けています。


松本さん
今、石積んでいらっしゃいますね。
早川さん
はい、これが八丁味噌の特徴である石積みですね。
ご先祖がいろいろ試行錯誤した中で、水分を極力少なくして、固仕込みですね。固く仕込む。それをするためにあえて重しを載せて、2夏2冬以上寝かせて。
松本さん
2夏2冬。石を載せてというのは、重しを上に載せることで、中の水分をつぶして抜くみたいなことですか?
早川さん
放っておけば水分が上がってきてしまうので、それを抑えることで水分を均等にするんですね。

1つの桶ごとにおよそ350個、重さにして3トンもの石を、バランスよく積み上げなければなりません。
早川さん
だいたい10年ぐらい経つと一人前です。
松本さん
石積み10年。
家康が馬上で食べたと伝わる「湯漬け」
全国にも広く知られる、八丁味噌。
その発展には、家康の存在が欠かせなかったといいます。

早川さん
これが湯漬けと申しまして。戦国時代にどうやって食べていたかというと、大久保忠世の家来の家に家康公が寄って、これを出されたんです。で、馬上で食べたんじゃないかと。馬に乗りながら。

松本さん
いただきます。けっこう味しっかり出ますね。うん。おいしい。

「江戸のふるさと岡崎」 家康や家臣のふるさとの味
八丁味噌は、家康や家臣たちにとって、胃袋を満たす"ふるさとの味"でした。
家康が家臣を引き連れ、江戸に幕府を開いたことで、八丁味噌にも大きな転機が訪れます。

早川さん
「江戸のふるさと岡崎」っていうぐらい、岡崎の武士たち・いろんな人が江戸へ行きましたので、江戸に出荷が多くて、(出荷全体の)3分の1から4分の1は江戸に出していましたね。
八丁味噌は、大都市・江戸にも出荷され、全国に広く流通するようになっていったのです。

早川さん
家康公があってこそ、うちの発展もあった。この辺の味噌屋さんはみんなそうだと思いますけどね。
尾張名古屋は城で持つけど、三河岡崎は家康公で持っている。ほんとに味噌のおかげです。
味噌で生き延びてきたので、そこがミソですわ。
松本さん
お、ボケた(笑)
早川さん
(笑)

<あわせて読みたい>
物語は、東海から。
-
【公式サイト】
松本潤さん
たくさんの桶がありますね。