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「どうする家康 大河たび」松本潤×静岡市 久能山東照宮博物館

2023年4月20日


大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さん始め、ドラマの出演者が、自ら演じる人物とゆかりのある地を巡る、シリーズの旅番組「どうする家康 大河たび」第2回。
家康の人物像を探るため、松本さんが訪ねたのは、静岡市にある久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)。
家康の遺体を最初に安置し、神としてまつった、最古の神社です。

博物館の秘蔵品 金陀美具足(きんだみぐそく)

境内の一角にある博物館。
家康が実際に愛用したものが数多く収蔵・展示されています。

中でも、家康の人となりを知る上で欠かせない秘蔵品が...

松本潤さん

うわ。本物だ。

久能山東照宮 宮司 姫岡恭彦さん

こちらが金陀美具足(きんだみぐそく)です。実際に家康公が着用されたものです。

松本さん

こんなにきれいに残っているってすごいですね。何だったら僕が撮影して、着ているものの方が汚いんじゃないですか。転がりまわっているので。

姫岡さん

そうですか(笑)

あの「桶狭間の戦い」の前哨戦で、家康はこの甲冑を身に着け、戦に臨んだと言われています。

姫岡さん

すごく派手すぎると思いませんか?

松本さん

めちゃめちゃ目立ちますよね。

姫岡さん

目立ちますよね。まだ今川の人質の時代ですから、目立たなきゃいけないと、手柄をあげなきゃいけないという思いが強かったのかなと私は思いますけどね。

松本さん

そうじゃなきゃ、あんなに派手なものにならないかもしれないですね。

金陀美具足は実戦向きの甲冑だった?

姫岡さん

籠手(こて)の部分を見てください。左側と右側の、鎖の状態がちょっと違うんです。

松本さん

太さ?

姫岡さん

鎖の太さと大きさですね。

松本さん

長さもちょっと違いますね。

左右の籠手の鎖の違い

よく見ると、鎖の編み方が、左右で異なっているのが分かります。
合戦で損傷を受けて修理したのか、あるいは、急ごしらえで作った甲冑だったのか。いずれにしても、戦の最前線で着ることを想定した、実戦向きの甲冑だったと考えられています。

姫岡さん

ほかの将軍の甲冑と比べますと、すごく質素なんですね。本来は、もっとたくさんのものがついたりするんですけれど、やはり動きやすいように、戦をしやすいように、質素にできている。

松本さん

色は派手だけれども。

姫岡さん

そうなんです。

松本さん

戦をするわけですもんね。

関ヶ原の戦いで家康公が実際に乗ったと伝わる籠(かご)

姫岡さん

じゃあ今日は、特別に見ていただきたいものがございまして、どうぞ。

松本さん

なんだろう?

見せてもらったのは、家康が晩年にいたるまで戦の最前線に立っていたことを物語る、貴重な品。

姫岡さん

何か古めかしいものが出てきましたけれども。これは、関ヶ原の戦いで家康公が使ったと伝わる籠(かご)になります。

松本さん

えっ?実際に乗ってらっしゃったんですか。

姫岡さん

そうです。

松本さん

そんなものが残っているんですか。

姫岡さん

そうなんです。

天下分け目の関ヶ原。この籠(かご)には、その戦いの激しさを示す痕跡が...

姫岡さん

こちら見ていただきたいんですが、穴が開いてるんです。ここに。関ヶ原の戦いで、鉄砲の弾が貫通したということだそうです。

松本さん

えっ?

このとき家康、57歳。天下統一に向け、文字通り"命を張って"戦い続けていたのです。

姫岡さん

家康公が、実際こういうものを使って戦をしたわけですけれども、自分の領地が欲しいから戦をしたわけじゃないんですよね。
平和のため心豊かな世の中のために「どうする」っていうことを考えられて、戦をしたんではないかなと思います。

松本さん

200年以上、戦のない世の中を作ったわけですもんね。

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物語は、東海から。

大河ドラマ『どうする家康』