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『MIDNIGHT TIMELINE』~愛知県・キャンプ場~ ディレクター便り

2023年5月1日


皆さん初めまして!入局5年目、技術職員の長田千穂と申します。
ふだんは名古屋放送局内で放送設備の運用や整備の仕事をしているのですが、この度、5月3日(水)午後11時より総合テレビで放送されるドキュメンタリー番組『MIDNIGHT TIMELINE』で初めてディレクターを務めました!

ドキュメンタリー番組『MIDNIGHT TIMELINE』

番組では、北海道から九州まで全国7か所に撮影クルーを配置し、4月1日00:00~00:30の30分間、同時にロケを行いました。
真夜中、人は何を考え、何をしているのか?北海道 稚内の銭湯や、富山湾の海辺、大阪ミナミのパン屋など全国7か所のありのままの夜をタイムラインに並べていくドキュメンタリー番組です。

豊根村との出会い

私が担当したのは、愛知県豊根村のキャンプ場です。

私は愛知県出身なのですが、豊根村のことを知ったのは最近のことです。
2年前の冬、友人に誘われて訪れたのがきっかけでした。
ぐねぐねと曲がる長い山道を抜けた先で出会ったのは、たくさんの自然、そして豊根村に心を寄せる人たちでした。地域おこし協力隊として豊根村へ移住した人たち、豊根村が故郷のアーティスト、豊根村の豊かな自然を愛する人たち...多くの方々との交流を通じて、豊根村の持つ不思議な魅力にひかれていきました。豊根村の自然に、心の奥底に眠る「帰りたくなる自然」というものに思いをはせていたのかもしれません。

去年、夏の日に訪れた豊根村の風景

山奥のキャンプ場

私が心ひかれた豊根村。その山奥にひっそりとあるキャンプ場。
森に囲まれ、川のせせらぎや星空に癒やされるこのキャンプ場に魅力を感じ、今回の取材先として取り上げました。

番組では深夜のキャンプ場に集うソロキャンパーの方を取材させていただきました。これまで番組制作の経験はほとんどありませんが、取材交渉やインタビューにも初めて挑戦しました。

たき火に癒やされる時間...

キャンプのだいご味と言ったら、やはりたき火です!
今回の撮影で特にこだわった点は、真夜中のキャンプ場で「たき火」をいかに魅力的に表現するか。カメラマン、音声・照明担当者と一緒に考えました。たき火の明かりだけで周囲の様子が分かるよう、高感度カメラを使用するのにあわせて照明は最低限に。
実は今回の撮影では皆さんの身近にもある懐中電灯やLEDヘッドライトを使用しています。身近なものを使って、少しの工夫で魅力的な映像にすることができる。私にとっても大きな学びのある撮影でした!

実際に撮影で使用した懐中電灯とLEDヘッドライト
オレンジ色(四角形)と濃い灰色(円形)の撮影用フィルター

たき火の炎のゆらぎ、まきが燃える音には、人の呼吸や心拍と同じリズムである「1/f(エフぶんのイチ)ゆらぎ」が含まれているそうです。この「1/fゆらぎ」に触れると、気持ちが落ち着き、「アルファ波」という脳波が出て、心身ともにリラックスした状態になるそうですよ。

たくさんの星座が輝く星空の下、パチパチと燃えるたき火に癒やされながら、私自身、貴重な経験ができたロケとなりました。今回の番組を通じて、たき火の魅力、星空が見える豊根村のキャンプ場の魅力も全国の皆さんに伝えることが出来たらと思います。
全国7か所のありのままの夜を紡ぐことで、どんな物語が生まれるのか・・・。ぜひ番組をご覧になって頂けたらと思います!

※一般的には、キャンプ場でたき火をする際は、地面を保護するために「たき火台」が必要です。ただし、今回取材した豊根村のキャンプ場には「ファイヤーピット」と呼ばれる"じか火"でたき火を楽しめる設備が備わっています。訪れた際には、キャンプ場の設備やルールを確認して、くれぐれも安全に配慮して利用してみてください!

【放送】
「MIDNIGHT TIMELINE」

5月3日(水・祝)午後11時総合(全国)

番組ホームページはこちら NHKプラスでも配信します。

筆者

長田千穂 技術(NHK名古屋放送局)

令和元年入局 愛知県出身 初任地は金沢放送局
ふだんは「まるっと!」など、ニュース番組の技術を担当しています。