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はいだしょうこさん、三浦大知さん、藤井隆さん出演「ハグくむコンサート」イベントレポート

2022年12月15日


はいだしょうこさん、三浦大知さん、藤井隆さんが愛知県・安城市民会館で11月20日、「NHKハグくむコンサート」に出演し、公開収録を行いました。

「NHKハグくむコンサート」はNHK名古屋放送局と安城市が主催。NHK名古屋による子育て支援プロジェクトの一環として始まり、今回が3回目。多文化共生キャンペーン『ハロー! ネイバーズ』にちなみ、さまざまな国籍やルーツの人々と一緒に、大人から子どもまでつながりを育める社会になることを願って企画。はいだしょうこさんと三浦大知さんが中部フィルハーモニー交響楽団と共演し、藤井隆さんとNHK名古屋放送局の藤井彩子アナウンサーが司会を担当。13倍の応募倍率を突破した幅広い世代の観客たちが楽しいひとときを過ごしました。

コンサートは『子育て応援プロジェクト「#わたしにできること~未来へ一歩~」』テーマ曲「Family Song」のオーケストラ演奏で幕開け。藤井隆さんが「子育てをするお父さん、お母さんを応援する企画でもある。ぜひ一緒に楽しんで」と語りかけてはじまりました。

「ネイバーズたちのいま」をテーマにした第一章では、妖精のようなドレスに身を包み、はいだしょうこさんが登場。子どもの頃近所に住んでいた外国人の友達と互いの言葉を教え合った思い出を語り、外国人たちの心細さに寄り添うように「ひこうき雲」を歌い上げました。

続いて、ステージに三浦大知さんが登場。家族や仲間に支えられて9歳から音楽活動を始めた子ども時代の思い出を語り、「みんなのうた」でも歌われ、新しい呼吸で一歩先へとの願いを込めた「新呼吸」を披露しました。続いてはいださんが、同じく「みんなのうた」の一曲「にじ」を熱唱し、場内は大きな拍手に包まれました。

第二章のテーマは「ネイバーズたちの夢」。オーケストラ演奏による「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲に続き、舞台に現れたのは『ハロー!ネイバーズ』出演中のヴィトルさん。ブラジル・サンパウロ出身、愛知県で暮らすヴィトルさんは、日本語を習得した思い出とともに得意のダジャレで笑いを誘います。NHKで放送しているネイバーズらの夢を応援するプロジェクトも紹介しました。
次の曲は藤井隆さん。「大変なことがあっても希望に向かって飛んでいこうという歌を皆さんに聞いていただきたい」と、「ぼよよん行進曲」をはいだしょうこさんとデュエット。客席の小さな子どもたちが歌に合わせてジャンプし、会場は笑顔にあふれました。

チャイコフスキー『花のワルツ』で幕を開けた第三章は「食を通じたつながり」をテーマに展開。忘れられない料理について出演者たちが語り合いました。
藤井隆さんは「おせち料理が子どもの頃から好き。つまみ食いしながら母親のお手伝いをするのも好きだった」。はいださんは「小さい頃住んでいたニューヨークで食べたシリアルの味が忘れられなかった。日本で入手できず、最近ようやく見つけた」と話しました。沖縄県出身の三浦さんは「両親が奄美諸島の沖永良部諸島出身で、"ヒルアギ"の味が思い出。ニンニクの葉や豚肉を使った炒め物で、おばあちゃんによく作ってもらった沖永良部島の味。沖縄の味では"ポーポー"が好き」と明かしました。

今年は沖縄本土復帰50年でもあり、三浦さんが「涙そうそう」を情感込めて歌い上げました。

第四章は「音楽でつながる未来」。はいださんが『瑠璃色の地球』を歌い、音楽でつながる地球の未来を表現します。さらに三浦さんも加わり『アラジン』主題歌の「ア・ホール・ニュー・ワールド」をデュエットしました。はいださんは「昔から三浦さんの歌を聞いていて、高音を真似したこともある。本当に光栄」と初共演の喜びを語り、三浦さんは「はいださんの声の美しさとオーケストラとの相性がすばらしい」と称賛しました。

フィナーレは三浦さんによる「燦燦」。連続テレビ小説『ちむどんどん』主題歌の同曲について、「家族や仲間からもらってきた愛や光とは何だろうと考えながら作った。皆さんのそれぞれの思い出にも重なるように」と込めた思いを語り、客席は静かな感動に包まれました。

エンディングは全員がステージへ。ヴィトルさんは「すてきな演奏と皆さんの歌声に心が踊った」と話し、三浦さんは「音楽ってやっぱりすごい。皆さんと一つになれてうれしかった」。はいださんは「すてきなオーケストラの演奏で皆さんと歌わせていただけて、音楽は人と人の架け橋だと改めて感じた」。藤井隆さんは「初めてオーケストラを聞いたちびっ子の皆さんもいるかもしれない。この場に立ち会えて本当にうれしく思う」と感謝を伝えました。

『世界に一つだけの花』でステージを締めくくった出演者らに、観客たちは惜しみない拍手を送っていました。

※紹介している曲目の中には、放送で扱わないもの含みます。

出演者インタビュー

はいだしょうこさん

― 

公開収録を終えていかがですか?

生で歌わせていただき、お客様に直接聞いていただく機会は最近なかなかありませんでした。客席と舞台の一体感をすごく感じ、オーケストラの皆さんの演奏と一緒に歌わせていただけて、本当に楽しく幸せでした。

― 

三浦大知さん、藤井隆さんとの共演はいかがでしたか?

藤井さんはテレビの番組などでご一緒させていただいていたので、その場にいらっしゃるだけでリハーサルの時から安心できました。三浦さんは初共演でしたが、ずっと歌がすてきだなと思っていたので、ご一緒させていただけてうれしかったです。ふだんそれぞれ違うジャンルや違うお仕事をしていても、こうして一つの舞台に集まり一緒に歌えたことは音楽の力です。みんなをつなげる音楽は、やっぱりすごい力があるんだなと思います。

― 

放送を楽しみにされている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

今回のコンサートは皆さんのすばらしい演奏で客席と舞台が一つになり、とても心温まるコンサートになったのではないかと思っています。このコンサートをぜひ見ていただき、皆さんの心もほっこりしたらうれしいです。楽しみにしていてください。


三浦大知さん

― 

公開収録を終えていかがですか?

今回共演させていただいた皆さんも、オーケストラの皆さんも温かい方たちばかりで、リハーサルからとってもいい雰囲気でした。本番では来てくださったお客さんにお子さんもたくさんいたし、本当にアットホームな空間でした。音楽でつながれた感じがしてすごく幸せでした。楽しかったです。

― 

コンサートのテーマは「日本で働く外国の方々との交流」でしたが、三浦さんはふだん、外国の方々との交流はありますか?

ちょこちょこありますね。楽曲制作をされる方やアーティストさんなど、国を越えていろんな人と関わる機会は少なくないですね。うちは子どもがいるので、公園で遊んでいると外国から来られて日本に住んでいる方もたくさんいます。子どもは言葉の壁に関係なくガンガン一緒に遊ぶので、一緒にコミュニケーションを取っています。
単語や文法はボロボロかもしれませんが、気持ちで話しかけています。子どもはすぐつながってくれるので、子どもの影響が大きい気がします。

― 

本日披露された連続テレビ小説『ちむどんどん』の主題歌「燦燦」。この曲に込めた思いを教えてください。

この楽曲は沖縄の家族の物語の主題歌だったので、自分自身が家族からどんな愛や光をもらってきたかを込めて作ったんですが、昨年父方のおばあちゃんが亡くなったんです。小さい頃からとても優しくて、自分以上に自分のことを信じて応援してくれていました。そんなパワーをくれるおばあちゃんに向けて手紙のような曲を、と作った曲です。

― 

放送を楽しみにされている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

参加できて本当に楽しかったです。まずオーケストラの皆さんのサウンドが本当にすてきで、全曲いろんなアレンジをされているので、ぜひそれを体感していただきたい。そして共演させていただいた皆さん。僕ははいださんとも一緒に一曲歌わせていただいたんですが、本当に温かい空間でした。愛にあふれる空気は皆さんに伝わると思います。ぜひ温かい空気を受け取り、音楽を楽しんでいただけたらと思います。


藤井隆さん

― 

公開収録を終えていかがですか?

お客様がたくさんいらっしゃり、すごくうれしかったです。ご年配の方もお子さんもいて、楽しそうなお子さんの声が聞こえました。なかなかこうしたコンサートはなかったので、すごく久しぶりな感じがしてうれしかったです。

― 

コンサートのテーマに「日本で働く外国の方々との交流」がありました。ふだん、藤井さんは外国の方々との交流はありますか?

お世話になっている番組など、仕事の現場でご一緒する方、近くに住んでいる方もいらっしゃいます。コロナ禍になる前はご飯を食べるお店で「こんにちは!」と挨拶する方もいらっしゃいました。若い時は海外旅行に行くのもすごく好きだったので、旅行先で困った時に「エクスキューズ・ミー」と言ったら「なあに?」と聞いてくださった経験があります。困っている雰囲気を感じ取ったら何かアクションをしようと心掛けています。道が分からないとか、そんな程度のことでもできるだけお答えしたいと思っています。

― 

NHK名古屋放送局では家族で楽しめるイベントや子育てをする方々を応援する取り組みを行っています。藤井さんが思われる円満な家庭づくりの秘訣は何でしょう?

コンサートの中で藤井アナウンサーがおっしゃったんですが「気が付けばあっという間」というのは本当にその言葉の通りです。子育ての最中は永遠に続くんじゃないかと思うし、心配なことがあると思いますが、実はあっという間だったりする。なぜそう思えるかというと、子どもの成長はもちろんですが、その時に話し合えたり相談できたり、支え合えることが大きかったと思うんです。できるだけお互いの考えや気持ちを交歓することを心がけています。

― 

放送を楽しみにされている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

東海三県でご覧いただけるということで、僕も放送をすごく楽しみにしています。今日はオーケストラの皆さんの演奏を一緒に体験できました。楽器から音が出てくることは年齢を重ねても不思議で、心が動く瞬間がたくさんありました。音楽を耳で聞くだけじゃなく、演奏を見ながら聞くことができたのは本当に貴重な体験です。会場で泣いていた赤ちゃんが、はいださんの歌声でピタリと泣き止んだのが印象的でした。ぜひ番組を通して体験していただけたらと思います!


ヴィトルさん

― 

公開収録を終えていかがですか?

本当にいろんな人が集まって、歌の力でこんな一つになるんだなと改めて心が動かされました。歌の力でもっともっといろんな可能性を感じられる収録だったと思います。

― 

はいださんや三浦さん、藤井さんとの共演はいかがでしたか?

楽屋でも舞台袖でもすごく良くしていただきました。昔からテレビで見ている方たちと同じステージで歌えて、外国ルーツの人たちにも可能性があることを自分がもっともっと発信できたらいいなと思いました。

― 

放送を楽しみにされている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

見るだけで力がよみがえる放送になっているんじゃないかなと思います。たくさんの人に見ていただき、いろんな人に伝えていただけたらなと思います。


番組の放送は東海北陸3県向けで12月17日(土)。NHKプラスでの配信も予定されているので、ぜひそちらも使ってコンサートをお楽しみください。

安城市制70周年記念「NHKハグくむコンサート」

出演:はいだしょうこ、三浦大知(五十音順)

指揮:横山奏

演奏:中部フィルハーモニー交響楽団

司会:藤井隆(芸人・歌手)、藤井彩子(NHK名古屋放送局アナウンサー)

トークゲスト:ヴィトル(まるっと・多文化共生キャンペーン「ハロー!ネイバーズ」 水曜日リポーター)


<放送予定>

12月17日(土) 午前10時30分~11時13分【総合・東海3県】

12月24日(土) 午後1時~1時43分【Eテレ・東海3県】

※NHKプラス 12月17日(土)の放送後~12月24日(土)午前11時(予定)