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ドリーム★ネイバーズ「夜間学級 生徒たちの願い」放送後記

「ドリーム★ネイバーズ」は・・・
おとなりさんの存在、つまりネイバーズである東海北陸に住む外国人と一緒に、夢を叶える番組です。

今回のネイバーズ(おとなりさん)は、名古屋市に住むフィリピン人の原口ジョベリンさん。
24年前に来日し、現在は公立小中学校で語学相談員として、外国にルーツがある子どもたちの教育相談にのるかたわら、自らも名古屋市内の中学夜間学級に生徒として通う。
そんな彼女の夢は、夜間に学ぶ生徒どうし"交流を深める"こと。
しかし夜間に学ぶ事情のある生徒たちだけにみんな仕事や家庭に大忙しで、おしゃべりの時間が全然とれない!!
一体どうする?!

どんな学校? 中学夜間学級とは

ジョベリンさんの通う名古屋市内の「中学夜間学級」。愛知県と名古屋市が協力して援助し、民間団体が運営する週3日の夜間学級です。卒業すると日本の中学卒業資格がもらえるため、日本の高校に進学してキャリアを広げたい外国人や、不登校などの理由で十分に勉強ができなかった日本人など、さまざまな事情のある人が通っています。生徒は全部で21人、16歳から61歳までと幅広い年齢の人が在籍しています。

中学夜間学級での授業

どんな仕事? 語学相談員とは

ジョベリンさんは、愛知県内の公立小中学校で、語学相談員の仕事をしています。
語学相談員とは、日本語指導が必要な外国人の子どもをサポートする仕事。受験や進学の手続き、保護者の育児の悩み、または授業について問題の通訳などをしています。愛知県は実は日本語のサポートが必要な生徒の数が日本一多い県でもあり、ジョンベリンさんのような人が欠かせないのです。

語学相談員として授業を通訳するジョベリンさん

実はもともとジョベリンさん自身も、日本語での子育てに苦労した過去が。子どもが小学生のとき、学校から配布されたプリントの字が読めず、お弁当を持たせないといけない日に持たせることができなかったのです。
その後悔から日本語を猛勉強していまがあるジョベリンさん。中学夜間学級のクラスメートと交流して、若い人たちを支えたいという思いは、そんな経験から生まれたものだったんです。

番組がサポート!果たして夢はかなう?!

番組ではNHK東海北陸・共生キャンペーン「ハロー!ネイバーズ」のリポーター、ヴィトルさんが一緒にジョベリンさんの夢をお手伝い!
2人で一緒に、どういう風にクラスの交流をはかるのかを考えていきます。
忙しいクラスメートとどう仲を深めていくのか?
ブラジル出身で、母が日系ブラジル2世のヴィトルさん。子どもの頃に日本語に苦労した過去もあり、ジョベリンさんの夢をサポートする思いもひときわ真剣でした!

ジョベリンさんと中学夜間学級の先生に相談

求められる多様な学びの場

いま国は公立の夜間中学を増やす方針で、この東海地方でも開校の動きが出てきています(静岡では今年4月に1校開校、愛知・三重・石川も開校に向けて準備が進んでいます)。日本語指導が必要な外国人児童の増加だけでなく、学校にいきたくないという子どもも増えており、いまこうした多様な学びの場が求められています。
今後増えていく予定の、東海北陸地方の公立夜間中学にも注目です。


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