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あのとき、何食べた? オムクタン きずな感じる希望の料理


皆さんには、"忘れられない食事"はありますか?
「あのとき、何食べた?」は、中部に住む外国籍や外国にルーツのある方々の"忘れられない一品"を掘り下げるグルメドキュメントです。

愛知・豊山町で韓国料理店を営むキム・ヒョンジンさん。
2008年、韓国・プサンからやってきました。
名古屋の繁華街でお店を開いたものの、多額の借金を残し、1年半で閉店。
どん底の時、友人と食べた故郷の味が、身も心も温めてくれました。
再起をかけて開いた今のお店は、地元の人に愛されていつもにぎわっています。

目次
【キムさんの"あの時"】異国で抱えた多額の借金・・・

キムさんの思い出の料理は、韓国風おでんの"オムクタン"。煮干しでとっただしに、韓国の練り物や野菜などを入れて煮込みます。味付けには、にんにくを入れ、辛いのが好きな人は、とうがらしも加えます。出身地のプサンでは冬になると食卓に上る定番料理で、家で家族と食べたり、友達と屋台で食べたり、いつも誰かと一緒に楽しんでいたそうです。
オムクタンは、キムさんの人生最大のピンチのときに、身も心も温めてくれました。

2008年、30歳の時、自慢の料理で勝負したいと日本にやってきたキムさん。その後、念願かなって韓国料理のお店を名古屋で開きます。料理さえおいしければ、店は繁盛すると思っていましたが、1年半で、多額の借金を残して閉店することに・・・。

韓国に帰ろうかと落ち込んでいた、寒い冬の夜。友人に誘われて、懐かしいオムクタンを一緒に食べました。友人からは、「ここで逃げたらどこへ行っても一緒。もう一回考え直してほしい」と励まされ、キムさんは泣いたといいます。友人の一言と、あたたかいオムクタンのおかげで、それならもう一度と、前を向くことができました。一緒に食べるから力がわいてくる。オムクタンは、異国で一人奮闘してきたキムさんに人とのつながりの大切さを改めて感じさせてくれました。
8年前、再起をかけて開いたのが今のお店です。ここでは、お客さんとのつながりを何より大切にしています。苦手な日本語でも、積極的にお客さんと関わろうと、カウンターからも客席が見えるようにしました。

【キムさんの"今"】応援してくれた町に恩返ししたい!

コロナ禍で始めたモーニングが地元の人たちに大人気に!ほとんど毎日通ってくれる人たちばかりです。常連さんの顔はもちろん、注文もすべて覚えています。お客さんにとってもこのお店は、なくてはならない場所になりました。

お店で使う野菜を、近所で野菜を作る常連さんが、譲ってくれることも。お礼にと、もらった野菜で作ったキムチなどのお総菜を渡しています。キムさんは、今は、料理は味だけじゃない、お客さんとのつながりだと感じています。「豊山町に来て幸せ。応援をもらったから、恩返ししたいんです。今のオムクタンの味は、涙じゃないんですよね。幸せな顔!ここ来てよかったって顔なんです」と笑顔で教えてくれました。

【キムさん流 オムクタンのレシピ】韓国風おでんであったまろう!

寒い冬にぴったりの韓国風おでん。食材はほとんど日本のおでんと一緒です。お店では、水ギョーザやトッポギを入れていましたが、なくても大丈夫。ご家族、お友達とあつあつのスープを楽しんでください。

<材料(2人分)>
<具材>
  • オムク(韓国の練り物)・・・2枚
    (※さつま揚げなどでもOK)
  • トッポギ・・・5個
  • 大根・・・80g
  • たまねぎ・・・50g
  • ねぎ・・・20g
  • にんじん・・・15g
  • きのこ・・・15g
  • 水ギョーザ(あれば)・・・適量
  • 春菊・赤とうがらし・・・適量 ※彩り用

<だし>
  • 水・・・500ml
  • 煮干し・・・5個
  • 昆布・・・10cm×10cm 1枚
  • たまねぎ、ねぎなどの野菜やきのこ・・・適量

<A>
  • みりん・塩・・・大さじ1/2
  • おろしにんにく・・・小さじ1/2
  • 砂糖・・・少々
<作り方>

(1)オムクと野菜を一口サイズに切ります。

(2)軽く熱したフライパンに内臓と頭を取り除いた煮干しを入れて炒めます。
別の鍋に水を入れ、煮干しとたまねぎ、ねぎ、しいたけなどを入れてだしをとります。
火を消して、昆布を入れて3分後にすべての中身を取り出します。
(だしパックや、白だしでも大丈夫です)

(3)(2)のだしに具材の野菜、トッポギ、水ギョーザを入れて煮ます。

(4)野菜が煮えたら、オムクを入れます。そこに<A>を加えます。
最後に彩りとして、春菊と赤とうがらしをのせます。


今回ご紹介したのは、お店で出しているオムクタンです。オムクはさつま揚げで代用するなど、具材や辛さはご家庭にある材料で工夫してみてください。ちなみに、キムさんは、辛いものが苦手で、プサンにいるときはいつも自分だけ、とうがらし抜きで作ってもらっていたそうです!



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