2017年11月13日 (月)防災これを!⑲「津波から命を守る2つの鉄則」【石垣真帆】


ラジオ第1『夕刊ゴジらじ』で毎月1回お届けしている

「防災士・石垣真帆の 防災 これを!」

私が防災士として学んだ中から「これは覚えておきたい!」と特に感じたことを、

番組リスナーのあなたにお伝えしていくコーナー、

10月の放送は、

「津波から命を守る2つの鉄則」

でした。

 

津波は、この地域にも、

南海トラフによる巨大地震などで襲ってくることが予想されています。

近い過去では73年前、昭和19年の東南海地震による津波で

多くの方が犠牲になりました。

 

津波から命を守るために必要なことは何か?

三重大学・川口淳(かわぐち・じゅん)准教授は、

「できることは簡単で、1つしかない」

と言います。

それは・・・

 

 

 

「津波の来ない場所に行く」

 

 

 

 

そこのあなた、「そりゃそうだ」と思いました?

思いましたよね。

 

 

 

でも。

あなたは、その行動を、必ず、起こせますか?

 

 

 

人間は、弱いものです。

迷うと楽な方に傾きます。

「津波が来たら逃げるんだよね」と、ぼんやり思っているだけでは、

いざ地震が起きて津波の可能性が頭をよぎっても

「今逃げなくても大丈夫だよね、きっと」と思う。

その瞬間に、

大事な、「津波の来ない場所に行く」という行動をとらなくなります。

川口先生によると、

東日本大震災では、それで被害にあってしまった人がたくさんいたそうです。

 

津波の前には必ず「地震」というサインがあるのだから、

海の近くにいる時に地震が起きたら

津波警報など待たずに、強い気持ちで

「自分は逃げる」と決めること。

それが明暗を左右します。

 

ただ、その「決める」時に、

周りの人が逃げないのを見てしまうと、

「まぁいいか」という思いが加速します。

 

だから、まず「自分は逃げる」と決めてから、

周りを見るようにするのです。

「逃げる」という行動をとり始めてから、そこで、周りを見て

手助けが必要な人に力を貸す、

逃げない人に声をかける、

そういったかかわり方をするのです。

 

 

 

というわけで、

津波から命を守る鉄則、1つ目は、

「津波の危険がある場所で地震が起きたら、

周りは関係なく自分は逃げる』と決める」

 

 

「津波てんでんこ」という言葉がありますよね。

三陸地方の言い伝えで

「海岸で大きな揺れを感じたら津波が来るから、

肉親にもかまわず、各自てんでんばらばらに

一刻も早く高台に逃げて

自分の命を守れ」

という意味です。

東日本大震災では、

岩手県釜石市の小中学生がその教えを守って率先して逃げて、

99.8%の生存率、

「釜石の奇跡」として有名になりました。

 

「てんでんこ」と聞いて

「自分だけ助かればいいという自己中心的な考え方は賛成できない」

と思う人もいるそうですが、

そういうことではないのです。

 

その「てんでんこ」を、「逃げることを決める」時に使う、

ことが大事なのです。

“てんでんこ”に、つまり“一人一人、それぞれ”が

逃げることを自分で決めたら、

そこで周りを初めて見て、助け合う、

それが大切なのです。

 

 

 

そして、もう1つ鉄則が。

その「逃げる」決意をスムーズにする為に必要なことがあります。

 

鉄則、2つ目

「逃げる時の具体的な計画をたてておく」

 

ハザードマップを見て、

「地震が起きたら、ここに行く」

「そのために、ここを通る」

こんな具体的なプランを立てておくことが重要です。

そして、実際にそのルートを歩いて、避難場所に行ってみる。

「子ども、おばあちゃんは歩けそうか」

「一晩過ごすのに何が必要か」

などが見えてきます。

 

人は、具体的なイメージがないことを行動に移すのを難しく感じます。

現実的な、「逃げる」イメージを持っているかどうかが、

自分の命を守れるか、家族を助けられるか、周りの人を助けられるか、を

左右すると思ってください。

 

 

 

そしてもう1つ。

高齢、あるいは体が不自由で

「自分はいざという時に逃げられない」と思っている方も、

あきらめないでほしいと川口先生はおっしゃっています。

「いざという時に、

例えば玄関までは出るなど、自分ができることをする。

そうしたら助けてくれる人がいるはずです。

東日本大震災でも、

玄関まで出たお年寄りは助けてもらっていますが、

家の中に居た人はお亡くなりなった方が多い。

助けてくれる人を増やす為に、

足が不自由なら不自由だと、

普段からその姿を地域の人に見せておく。

家に閉じこもらないで、かかわりを少しでも持っておく。

日頃からのコミュニケーションが大切です。」

 

 

 

いつ襲ってきてもおかしくない巨大地震、そして津波。

鉄則① 周りは関係なく『自分は逃げる』と決める

鉄則② 逃げる時の具体的な計画をたてておく

 

ぜひ、実践してください。

 

 

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投稿者:石垣 真帆 | 投稿時間:12:37


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