2017年09月12日 (火)防災 これを!⑰「あなたの質問にお答えしました」【石垣真帆】


ラジオ第1『夕刊ゴジらじ』で毎月1回お届けしている

「防災士 石垣真帆の 防災 これを!」

私が防災士として学んだ中から「これは覚えておきたい!」と特に感じたことを、

番組リスナーのあなたにお伝えしていくコーナー、

8月の放送は、

『これまで28回の放送でお寄せ頂いた質問に一気に答える大特集!!!』

 

9月は一年で一番雨が多い時期」

ということで、今回は、大雨に関する質問にお答えしました。

私自身も、回答するのに調べながら「へぇ~!」と勉強になったことがあったので

どうぞ読んでみてくださいね。

 

 

★まずは、愛知県津島市の「夜でもひるま」さんから。
ことしの7月、8月、何度も耳にした あの10文字熟語、
「記録的短時間大雨情報」についての質問です。

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大雨が降った時に発表される「記録的短時間大雨情報」が日本全国一律の基準値ではなく、低いところと高いところがあるのはなぜですか?

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⇒「記録的短時間大雨情報」というのは、

数年に一度しか発生しないような短時間の大雨を観測した時に、

災害の危険が迫っていることを知らせるために気象台が発表するもの。

例えば、愛知県・岐阜県は1時間に100ミリを、三重県は120ミリを超えたら発表、と

その地域の特性にあわせて基準が決まっています。

この基準は、それぞれの区域の“歴代1位か2位の記録”を参考に各気象台が決めています。

ですから、

基準値の高さ低さに関係なく、とにかく、

「記録的短時間大雨情報」が発表されたら“危険が迫っている”と思って、

斜面から離れる、川の近くなら高い所に移動するなど、

身の安全を守る行動をとってくださいね。

 

 

★続いては、愛知県刈谷市の「紅い林檎」さんよりの質問。
洪水などで取り残され、ヘリコプターからの救助を求める場合を想定した疑問です。

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「空から救助してほしい」場合、どのようなサインを出せばいいのでしょうか?
タオルを振り回すとしても、推奨される色や動作はあるのでしょうか?
また、夜間は何が有効なのでしょうか?

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日頃ヘリコプターでの救助にあたっている愛知県航空隊の方に伺ったところ、

ヘリコプターからの目視で探す時、目につきやすいのは「動いているもの」だそう。

その「動いているもの」の目立ちやすさには、次のような順番があるそうです。

①大きく動いているもの

面積が大きいもの

目立つ色

 
ということで、「紅い林檎さん」の質問への答えは以下のように。

▽救助を求める時には、手だけではなく何かを振った方がわかりやすい

▽現実的なのは「縦長のフェイスタオル」 軽くて大きさも手頃 = 振りやすい

▽それを、円を描くように、できるだけアピールするように、大きく振る

▽色は目立つ色に越したことはないが、災害時なのであまりこだわらなくて良い

とにかく大きく振れる事が一番なのです。 

タオルの他に「手鏡」「発煙筒」(←煙も目視でわかりやすい)も有効だそう。

 

そして、夜間は、ライトなどの光じゃないとわからないそうです。

懐中電灯なら大き目のもの、最近出回ってきているLEDのライトもみつけやすいとのこと。

 

ちなみに、愛知県航空隊の方にこんなアドバイスも頂きました。

救助を待つ間は「とにかく体力を維持すること」。

・余分な体力を使わないように、“ヘリコプターの音がする”ぐらいで無駄にアピールしない

・機体が後ろを向いている時は見えないので、横か前が自分の方に向いている時を狙って思い切り動かす

 

■続いては、体験談として愛知県高浜市の「まひろのじじ」さんから頂いたメール。
とても怖い、でも「まさにそうなんです!!!」と大声で伝えたくなったメールでした。

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幼少の頃、前日の大雨で近所の側溝で水が勢いよく流れる中、無性に足を突っ込みたくなり、その水面に足を浸けた途端に足をとられ、側溝の中に落ちてしまいました。側溝の蓋に必死にしがみつきながら泣いていると、おじさんが通りかかって助けてくれました。側溝の水かさは、僕の胸あたりまであったと思います。

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「足を浸けた途端に足をとられ、落ちてしまった」・・・

非常に非常に怖いですが、これ、実は起きて当然のことなのです。

 

流れている水は、「見た目の速さよりも力は強い」のです。

流れる水の力は、その速さが増す割合の2乗で大きくなっていきます。

つまり、

「あ、いつもより速いなあ、2倍ぐらいの速さかな」と思ったら、

その水が物を流す力は4倍になっている、ということ。

 

だから、

「ゆっくりに見えるから大丈夫だろう」

「触ってみよう、足先を突っ込んでみよう」

と思うのは厳禁!

とにかく、大雨で水がゴーゴー流れている側溝や用水路、小川には近づかないこと。

これを肝に銘じてください。

 

特に、川が決壊した時の浸水は流れが速い、ということは、

決壊した川からの水は、流れの力が非常に強い

水の中を避難していてちょっとでも「流れが速いな」「動きづらいな」と思ったら、

そこから条件が良くなることはないので、進まずに引き返すことが大事です。

※ちなみに去年8月の放送ブログでもお伝えしましたが、

水の中を逃げる時の靴について。

長靴は中に水が入って歩けなくなるのでダメです!!

紐でギュっと締められる、底の厚いスニーカーを!!

 

 

今回の放送でお答えできた質問はここまで。

冒頭で「一気に答える大特集!!!」と書いてあるのに3つだけじゃないか!

というツッコミが全方向から飛んできそうな・・・

(命を守る為にお伝えしたいことがありすぎて、

 どうしても1つ1つの回答が膨らんでしまい、

 たくさん紹介できなかったのです~~~~~~)

 

でも、もし、このブログを読んで、

「身を守るために、これを聞いてみたい!」と思うことがあったら・・・

あなたのその疑問、ぜひ、お寄せください。 

☆メールは、『夕刊ゴジらじ』HPのおたよりフォームから

☆FAXは、052-954-5940 まで

☆ハガキは、〒461-8725 NHK名古屋放送局『夕刊ゴジらじ』係 まで

 
お待ちしています!!

 

投稿者:石垣 真帆 | 投稿時間:16:41


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