2017年08月04日 (金)防災 これを!⑯「災害時、子どもの力が地域を支える!」【石垣真帆】


ラジオ第1『夕刊ゴジらじ』で毎月1回お届けしている

「防災士・石垣真帆の 防災 これを!」

私が防災士として学んだ中から「これは覚えておきたい!」と特に感じたことを、

番組リスナーのあなたにお伝えしていくコーナー、

7月の放送は、

災害時に地域の大きな支えとなるのが ”子どもたちの力”、

それをどのように育んでいけばいいのか、という視点で、

「この夏休みの機会に、家族みんなで取り組んでもらいたいこと」

をお伝えしました。

(今、このブログを読んでいる、小学生・中学生のあなた!!!

ざという時に地域を率先して助ける役割ができるのは、実はあなたたち!!!

ぜひ「自分の事」だと思って想像しながら読んでくださいね)

 

具体的には、どんな事をしてみるといいの?

防災教育アドバイザーの近藤ひろ子さんに教えて頂きました。

 

■まずは・・・

「自分たちが住んでいる地域を、家族みんなで歩いてみよう」

自宅の周りや、避難場所・避難所までの道のりを歩いて、

・「倒れてきそうな建物はないか」

・「エアコンの室外機や屋根瓦など落ちてきそうなものはないか」

・「崩れそうな塀はないか」

などの危険な所をみつけて、オリジナルの簡単な地図を作ってみよう!

というものです。

ふだん通っている道でも視点を変えて見てみると、

色んな発見があるものですよ。

そして、子どもたちには

「もしここを一人で逃げるとしたら・・・」という”我が事感”

を持って考えてもらうと、

さらにたくさんの発見が出てくるはずです。

 

教えてくれた近藤ひろ子さんのおすすめは、

「非常用のおやつを持って、ウォーキング気分で出かけてみよう」。

(これ、近藤さんのモットー、
「防災は “想定は厳しく、取り組みは明るく楽しく元気よく” が基本!」
 からの言葉です。)

  

それから、こんな工夫もありますよ。

<「地震」と「大雨」の2つのマップを作ってみる>

大雨の時は、

「用水路で水があふれそう」「ここは低くなっているから水が溜まるね」など、

地震の時とは危ない箇所が違ってくるので、

「地震バージョン」「大雨バージョン」に分けて作るとわかりやすい。 

<さらに「夜バージョン」も作ってみる>

夜になると、昼間の明るい時より、危ない所がさらに出てきます。

「ここ、夜は真っ暗になるから懐中電灯は絶対必要だね」

「昼は見える段差でも、夜はわかりにくいから気を付けよう」など、

夜の避難での危険を想定した地図を作ってみるのもいいですね。

  

これ、夏休みの自由研究としてもおススメです◎

 

 

■次に近藤さんが勧めてくれたのが、

「できれば1泊して避難所生活を体験してみる」

夏休み中は、地域ごとに

「家族で避難所生活体験してみましょう」という形で、

避難所で過ごすイベントを開く所も多くあります。

そこに参加すると、子どもたちは

・周りに知らない人がいての共同生活・・・「けっして快適な場所ではない」

ということを身をもって感じ、そうなると

・そんな中で「自分も何か役立つことがあるのでは・・」と思うようになる

のだそう。

 

実際に、子どもたちが避難所で果たせる役割って実はたくさんあるのです。

これまでの被災地の避難所での例を近藤さんに挙げてもらいました。

・体調の悪い人の存在をキャッチする
(「あの人具合悪そう」「顔色悪いよ」など、動き回っている子どもたちだからこそ発見できる)

・支援物資を、スムーズに取りに行けない人(車いすの人、妊婦さんなど)に届ける

・炊き出しのお手伝い

・避難者名簿の作成のお手伝い
(東日本大震災の時には、釜石の避難所で、中学生が、寝泊まりしている避難者の名前をひとりひとり確認していったそうです)

・自分より年下の子どもたちの面倒をみる、遊んであげる

  

 こうした役割を担うことで

 「自分もこの避難所を支える一人なんだ」という自覚が生まれます。

 そして、そうした子どもたちの働きや明るい声で避難所全体の雰囲気が和み

 ”日常の感覚“を取り戻せたという声もあったそうです。

  

 

 

「平日に災害が起きた場合、地元に確実にいるのは高齢者と子どもたち」であり、

「その場合頼りになるのは小学校高学年から中学生」と言われています。 

「自分の身は自分で守る」のはもちろん、

近所の高齢者への声掛けや、もっと小さい子たちの誘導など、

地域を救える事がたくさんあります。

 

お父さんお母さん、地域の人たちも、

「いざという時に子どもたちに頼れそうなことは何か」

を考えてみてください。

そしてぜひ、そんな視点で、

今回ご紹介したことを実践したり、

防災につながりそうな催しに参加したりしてみてください。

きっと、色々な発見があると思いますよ。

 

 

☆こちらもぜひ☆ ↓↓↓
===防災士・石垣真帆の 「防災 これを!」シリーズ===  

 

 ⑮ 冠水時のアンダーパスで命を落とさない!
 ⑭ 車中泊、ホントにできる?
 ⑬ 揺れたらすぐに「頭を守るポーズ」を!
 ⑫   危険な時は、避難”場”所に逃げる!
 ⑪ 住宅用火災警報器の点検を!
 ⑩ 雪の事故にあわない! 
 ⑨ 年末年始、家族で自宅の「備蓄品」の確認を!
 ⑧ 大掃除のついでに「非常持ち出し品」を見直そ
 ⑦ 直下型地震 続く揺れに備える
 ⑥ ぎんさんの娘さんたちから学ぶ 防災の知恵
 ⑤ 大雨!水の被害から命を守るには
 ④ 雷川柳で身を守ろう
 ③ 土砂災害 危険なポイントの見分け方
 ② 目からウロコの家具の固定(時間稼ぎのアイディア)
 ① 身を守るとっさの行動

  

 

投稿者:石垣 真帆 | 投稿時間:11:18


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