被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート9「NPT=核拡散防止条約再検討会議」NPT=核拡散防止条約は、1970年に発効した条約で190か国が加わっています。NPTでは、核兵器を持つのは、▼アメリカ、▼ロシア、▼イギリス、▼フランス、▼中国 の5か国に限り、ほかの国は、核兵器の開発や保有をしないという「核不拡散」と、核保有国も核兵器の削減を進めるという「核軍縮」が主な目的になっています。また、「原子力の平和利用」も目的で、すべての加盟国が発電施設や核物質について、IAEA=国際原子力機関の査察を受けることが義務づけられています。これらの目的の進捗状況を5年に1回確認し、新たな行動目標を決めるのが「NPT再検討会議」で今月(2015年4月)27日からアメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれます。一方、核兵器の保有が5か国のみに認められているのは不平等だとして、核兵器を保有しているインドとパキスタン、それにイスラエルはNPTに参加しておらず、北朝鮮も2003年に脱退しています。
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