被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート71高齢化する被爆者」被爆70年になる今年、「被爆者健康手帳」を持つ被爆者の平均年齢は80.13歳となり、初めて80歳を上回りました。被爆者の人数は、去年初めて20万人を下回ったのに続いて、今年は18万3519人となり、この1年間で亡くなった人は統計を取り始めた昭和32年以降最も多いおよそ9200人となりました。高齢化のために被爆者団体としての活動が続けられなくなるケースも相次ぎ、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の都道府県の組織のうち、奈良と滋賀、和歌山の3県の組織が今年6月までに解散しました。原爆の被害の恐ろしさを身をもって知る「証言者」が少なくなる中、被爆体験をどう継承していくかが課題になっています。「長崎平和推進協会継承部会」では、所属する語りべの平均年齢が80歳近くになった今年、被爆体験を語り継ぐ朗読ボランティアなど、被爆体験のない人たちで作るグループの活動にも積極的に参加していくことを決めました。また、被爆者を親に持つ被爆2世たちのグループも、肉親の体験を聞いて語り継ぐ活動を積極的に進めるなど、さまざまな新たな動きが見られています。
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