被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート67「NASHIM」「NASHIM」=「長崎・ヒバクシャ医療国際協力会」は、海外で暮らす被爆者や世界各地の放射線被ばく事故の被災者の救済を目的に平成4年に設立された団体で、県や長崎市、長崎大学や医師会などで構成されています。NASHIMでは、長崎大学や日本赤十字社長崎原爆病院などが持つ被爆者医療の経験や研究成果をもとに、被爆者が多くいる韓国やチェルノブイリ原発事故で被害を受けたベラルーシやウクライナなどから毎年、医師や研究者を受け入れて被ばく医療の研修や技術支援をしており、これまでに受け入れた人数はおよそ300人にのぼります。また、放射線による影響などについて正しく知ってもらおうと、被爆者医療や放射線について学ぶ一般向けの講演会や学校での出張講座などを開いています。さらに、平成7年からは2年に1度、被爆者や放射線被ばく事故の被災者の治療や研究などに貢献した個人や団体に「永井隆平和記念・長崎賞」を贈っており、第10回のことしは、現在、放射線影響研究所の理事長を務める丹羽太貫京都大学名誉教授が受賞しています。
前のページへ 1 次のページへ


▲ ページの先頭へ