被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート44「平和祈念像」長崎市の平和公園にある平和祈念像は青銅製で高さおよそ9.7メートル、重さは30トンほどあり、上空を指す右手は原爆の脅威を、水平に伸びた左手は平和を進める姿を表現しています。顔は穏やかな表情を浮かべ、軽く閉じられた目は犠牲者への哀悼の意を表しています。平和祈念像は、現在の南島原市の出身で、日本を代表する彫刻家、北村西望が長崎市の依頼を受けて昭和26年から制作にあたりました。建設費は国の内外からの寄付でまかなわれ、昭和30年8月8日、原爆が投下されてから10年目となる前日に除幕式を迎えました。平成11年度には、完成から40年余りを経て老朽化が進んだため、頭と両腕、それに胸の部分を取り外し、ボルトを付け替えて補強したり塗装を塗り直したりする、大規模な修復作業が行われました。祈念像の前では、毎年8月9日の長崎原爆の日に平和祈念式典が開かれ、原爆犠牲者の遺族や市民が午前11時2分の原爆投下時刻にあわせて黙とうします。また、長崎市長が平和宣言を読み上げ、核兵器廃絶と世界平和の訴えを長崎から世界に向けて発信しています。
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