被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート40「朗読ボランティアと家族証言」被爆者の高齢化が進み、被爆2世など、直接、原爆を経験していない人たちによる継承活動が重要性を増す中、その活動を推進するための新たな事業が始まっています。このうち、長崎市にある国の追悼平和祈念館では、被爆者の体験を朗読で語り継ぐボランティアの人たちを養成する事業が進められ、平成26年から本格的な朗読活動が始まりました。現在、被爆2世の人など65人が朗読ボランティアとして長崎県内で定期的に朗読会を開いているほか、平成27年からは、朗読する被爆体験記を増やすために資料を調査する部署も新たに設けられました。また、長崎市では、昨年度から「家族証言」の事業が始まりました。これは、被爆2世や3世の人たちが被爆者に代わって肉親の体験をもとに、原爆について語る際、必要となる資料の収集・作成や話し方の研修を行うなどして行政として被爆体験の継承をサポートする事業です。現在、この事業を利用して、8人の家族証言者が実際に継承活動をしているほか、4人が家族証言者としての活動に向けて準備を進めています。
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