被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート3「原子爆弾の原理」原子爆弾は、従来の火薬を使った爆弾と比べて圧倒的な破壊力があり、爆風や熱線だけでなく放射線を放出します。原子爆弾は、プルトニウムやウランの原子核を分裂させる「核分裂」で放出されるエネルギーを利用します。ウランやプルトニウムの原子核に中性子を衝突させると、原子核が分裂し、エネルギーが発生する「核分裂」と呼ばれる現象が起こります。この際、分裂した原子核から2個から3個の新たな中性子が放出され、放出された中性子は、さらにまわりのウランやプルトニウムの原子核に衝突。核分裂が極めて短い時間に連鎖して起き、膨大なエネルギーを生み出します。原子爆弾では起爆装置を使って、核分裂を瞬間的に繰り返し起こすことで、1つの爆弾で都市が破壊されるほどのエネルギーが放出されます。
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