被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート21「被爆者の認定」被爆者健康手帳を持つ被爆者は、平成25年度末の時点で全国で19万2719人と初めて20万人を下回りました。長崎県内には被爆者は平成26年度末で4万7233人います。被爆者は、被爆の際の条件などによって4つに分類され、最も多いのは原爆が投下された際、長崎市の爆心地から南北およそ12キロ、東西およそ7キロの「被爆地域」などにいた人で、「直接被爆者」とされます。また、原爆が投下されてから2週間以内に爆心地からおよそ2キロ以内に入った人も残留していた放射性物質が出す放射線の影響を受けたとして「入市被爆者」とされます。さらに、原爆が投下されてから2週間以内に被爆者の救護や遺体の処理などにあたった人も原爆の放射線の影響を受ける事情があったとして被爆者と認定されます。さらに、原爆が投下されたとき、被爆者の胎内にいた人たちも被爆者と認定されています。
被爆者の認定には、被爆した状況を証明する資料や、証言などをまとめた書類を長崎市や広島市、各都道府県に提出し、確認されることが必要で、被爆の状況を示すことは年々難しくなってきています。
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