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築城400年へ 日本100名城 島原城七万石武将隊と夜の陣

  • 2023年03月22日

来年(2024年)、築城400年を迎える「島原城」。2月に改修工事が行われ、リニューアルオープンしました。日本100名城でもある島原城の夜のイベント「夜の陣」を、島原城七万石武将隊と巡りました。

NHK長崎放送局アナウンサー 木花牧雄

 

2023年2月に改修工事を終えた島原城。壁の漆喰を塗り直し、瓦も新しくなりました。色合いが均一になり、より白く美しくなりました。

鮮やかに生まれ変わった島原城

島原城の開館時間は午後5時30分まで。しかし、それ以降行われるイベントがあるんです。その名も「島原城 夜の陣」。暗闇に浮かぶこの城に潜入します!

この城の中で一体どんなイベントが…

城の入り口には、60年ほど天守閣に置かれていた「しゃちほこ」も飾られています。

先代のしゃちほこも夜の陣でライトアップ

ご案内いただいたのが、島原城七万石武将隊のみなさん。島原城で来館者の案内をしたり、動画やSNSで島原の魅力を発信するなど、地域を盛り上げる活動をしています。ではメンバーのご紹介!みなさんのアピールポイントともにどうぞ!

まずは、島原の乱一揆勢総大将の「天草四郎時貞」さん。

「餅が大好き自称『永遠の16歳』。趣味は海の上を走ること。蘇ってからは現世をenjoyしています」

 

そして歴代の城主!島原城築城主・初代城主の「松倉重政」さん。

「島原城が好きすぎるあまり、お客様の写真を撮った後『お城格好いい!』とつい言ってしまう。絵を描きます。文字も書きます」

 

島原城三代目城主の「高力忠房」さん。

「400年前に培われた治世能力は現代で企画立案に生かされる!?島原城七万石武将隊のプロモーター」

 

島原城五代目城主の「松平忠房」さん。

「400年前、文武両道を極めたこの力を、今世ではダンスや歌に生かすエンターテイナー」

 

島原城六代目城主の「松平忠雄」さん。

「島原城歴代城主の中で一番長く城主を務めた。城郭、刀、西洋文化をこよなく愛す。お城の分からないことは何なりとお申し付けください!」

 

そんな皆さんと、夜の陣を巡っていきます!まず、島原城1Fの「キリシタン史料」のフロア。普段の展示はこんな様子。天草四郎時貞の肖像画や十字架、マリア観音像など島原城が誇るキリシタン関連史料が展示されています。

キリシタン関連史料が並ぶ1F

そのフロアが、夜の陣になると…。

金色の光に浮かぶ展示品

黄金の十字架のイメージから、このフロアは夜に金色に彩られます。歴史的な資料も淡い金色の光の中で見ると独特の雰囲気を感じます。

続いて2Fへ。ここは甲冑や刀など武具が並ぶ「郷土史料」。そこが、夜の陣だとこんな雰囲気に!

甲冑や刀など武具が並ぶ
夜の陣で赤く照らされる甲冑

さらに、夜の陣では特別なルートも。展示の裏側を回れたりもするんです。

夜の陣だけの鑑賞ポイント「甲冑の後ろ側」

そして3Fへ。普段はこのようなフロア。民俗史料が並んでいます。地域の人々の暮らしの歴史を見ることができるんです。

ここが夜の陣だと、島原の豊富な湧き水をイメージした美しい「青」の世界に。幻想的な空間になります。

壁には「青」が水面のように揺らめく

さらには、それぞれのフロアをイメージしたBGMも流れています。すべてのフロアがいつもの展示とは違う、「夜の陣」だけの雰囲気に包まれます。

 

さて、天守閣はというと「夜の陣」ではどうなっているんでしょうか。登っていきます。

まず、今回の改修工事では天守閣からの眺めも変わりました。かつては、天守閣を網が取り囲んでいたのですが、今回それが無くなりました。

より足元の見晴らしが良くなった現在の島原城
眉山・平成新山の奥に沈む夕日

島原城の周りには高い建物がないので、有明海や山に沈む夕日などまさに島原半島東部を一望できます。

そして夜の陣になると…

有明海の方に浮かぶキャッスルモンスター

城のライトアップの光で夜空に巨大な城の影が浮かび上がります。島原市の空を使った壮大なショーです。もちろん、島原市内の夜景もきれいに見渡せます。

築城400年を控えた島原城。生まれ変わった姿、そして夜の姿をお楽しみください。

  • 木花牧雄

    NHK長崎放送局アナウンサー

    木花牧雄

    2012年入局 新潟県出身 
    「イブニング長崎」キャスター
    気象予報士
    好きな武将は上杉謙信と直江兼続

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