【なぜ過去の災害を振り返る?~高橋和雄名誉教授に聞く~】
2022年3月11日
みなさんにクイズです。以下の出来事について、いくつ知っていますか?
すべて長崎県内を襲った自然災害そのものや災害にまつわるものです。NHK長崎放送局放送の「イブニング長崎」内のシリーズ「長崎の災害 あの日に学ぶ」で、取り扱ってきたものでもあります。シリーズでは、例えば、「長崎大水害」や「雲仙・普賢岳の噴火災害」といった戦後の災害だけではなく、古くは江戸時代の「諌早水害」や「島原大変肥後迷惑」も取り上げてきました。また、石碑や記念碑だけではなく伝統行事も取材しました。一覧のうち「念仏講饅頭」は、長崎市内の一地域で連綿と続けられている「住民に饅頭を配ることで災害を忘れない」というユニークな取り組みでした。シリーズでは、それぞれの災害について直接知る人や専門家にインタビューをして私たちが学ぶことができる教訓はないか、考えてきました。
「過去の災害を覚えていて助かった地域と忘れ去られて被害が出た地域があり、
同じ被害を繰り返さないために伝承していく必要がある」
長崎県の災害伝承に詳しい長崎大学の高橋和雄名誉教授が、「あの日に学ぶ」で語った言葉です。シリーズ放送スタートからもうすぐ1年、東日本大震災から11年の節目を前に、「過去の災害を振り返る意義とは何か?」について、改めて考える機会にしたいと高橋名誉教授に取材しました。
長崎局 記者 上原聡太
投稿者名:WEB特集投稿時間:10:54