知りたい!子宮けいがんワクチン 福光 瞳
2022年2月7日
こんにちは♪
年が明けてから最初のリレー日記です。ことしもよろしくお願いいたします。
「イブニング長崎」で「子宮けいがん」と予防する「ワクチン」について取材しました。お話を伺ったのは長崎市にある「やすひウィメンズヘルスクリニック」の安日泰子院長です。
子宮けいがんって?
約1万1000人。
この数字は、日本で毎年「子宮けいがん」にかかる女性の数です。さらに、そのうち約2800人が命を落としています。
多いと思いませんか?急に自分事に思えてくる数字です。
子宮けいがんは子宮の出口に近いけい部にできるがんです。主に性交渉におけるHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が原因とされています。
ただ、どの病気にも共通することかもしれませんが、早期に発見し適切な治療を受ければ、命を落とすことはないとされています。また、発見が早いほど子宮を残した治療が可能で、将来赤ちゃんを授かることができます。
苦しまないためにできること①
子宮けいがんで苦しまないためにできることが2つあります。
1つは、定期的な検診です。
HPVに感染してから子宮けいがんに進行するまで10年ほどかかることから、2年に1回検診を受けていれば早期発見につなげることが可能です。20歳を超えた女性は、2年に1度、検診を受けてほしいということです。
とは言え、子宮けいがん検診ってどんなことをするの?痛いの?
不安を覚える方も多くいらっしゃいますよね。
私も先日、緊張しながら検診に行きましたが痛みもなくあっという間に終わりました。そして、問題なしという結果を聞き、ホッと安心できました。少しの勇気で安心を得られ、何かあってもお医者さんとすぐに治療を始められることを考えると、検診に行かないことのほうが怖いとさえ感じました。
行ったことがない!という女性は一度行ってみてほしいと思います。
苦しまないためにできること②
もうひとつは、子宮けいがんワクチンの接種です。
子宮けいがんの原因となるのは、HPVというウイルスです。ウイルス感染が原因なので、インフルエンザなどと同じようにワクチンでの予防ができるんです。
HPVは主に性交渉を通じて感染するとされることから、性交渉を経験する前の接種が最も有効です。現在日本では、小学6年~高校1年の女の子を対象にワクチン接種を公費で提供しています。
子宮けいがんワクチン積極的勧奨 再開へ
この子宮けいがんワクチンは、ここ8年ほど積極的な呼びかけが中止されていました。
“多様な症状”が一部の接種者に起きたためです。
しかし、ワクチンとの因果関係が証明されていないことやワクチンの有効性を鑑み、ことし4月以降、積極的な呼びかけが再開されることになりました。また、呼びかけを中止していた間に公費接種の対象年齢を過ぎた女性においても、公費での接種の対象とすることも決まりました。
ワクチンの有効性
子宮けいがんワクチンは子宮けいがんの原因となるウイルスへの感染を50~70%防ぎます。WHO(世界保健機関)も推奨していて、現在100か国以上で公的接種となっています。
ただ、不安がある方も多いと思います。
実際、多くの人に接種部位に痛み、腫れ、赤みが出ると言われています。また、約1万人に1人の割合で重い症状が出ることも報告されています。(厚生労働省のHPで子宮けいがんについてのリーフレットを見ることができます。)
子宮けいがんワクチン説明会
安日先生のクリニックでは毎月、子宮けいがんワクチンについての説明会を行っています。
私も参加しましたがとても分かりやすく、オンライン参加が可能なのでコロナ禍には嬉しい配慮でした。
安日先生は、「何より自分で納得して接種を受けるかどうか決めることが大切。少しでも気になることや不安がある人は、一人でも親子でも気軽に説明会に参加して、まずは子宮けいがんやワクチンについて知ってほしい」と話してくれました。
少し難しい内容でしたが最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪
投稿者名:福光 瞳投稿時間:10:00