日はまた沈む 木花 牧雄
2021年10月1日
朝日は気持ちいいですよね。特に澄み切った青空の朝なんて清々(すがすが)しい気分にさせてくれます。
そんな朝日も好きなんですが、気象予報士の私はこの時間の空が一番好きです。
それは「夕焼け」。
寂しくもなる時間と風景ですが、空の観察の大チャンスでもあります。
ワクワクするような夕焼けの空に欠かせないのが、「雲」なんです。
まずは、なんといっても小浜温泉の夕日。
地平線に沸き上がる雲がポイントです。少しずつ形を変える雲。そして時間とともに色合いを変える夕日。
波長の短い青い光は散乱して、波長の長い赤やオレンジの光が今届いているんだなぁ~と、太陽光の通ってきた道、地球の大きさを感じる時間でもあります。
では、今まで撮りためた美しい夕日の一部を披露しましょう。
例えばこの空。雲が赤く染まると鮮やかに、そして少し不気味にも見えたりしますよね。
空の景色は見上げれば無料で見られます。しかも毎日変わります。そんな空のショーをとってもお得に感じるのは私だけではないはずですよね、綾乃さん。
さて、雲に注目してみましょう。同じ色合いでも雲の形が違うと印象も全然違います。
個人的にモコモコとした雲より、刷毛(はけ)ではいたような雲が好きですね。
特に高層の雲。地上からの距離があるほど大気の状態を想像してワクワクできます。
ところで夕暮れ時に空を見上げていると、信じられない色合いの空だったりしたことありませんか?
こんな空とか。赤が強烈です。映画だったら何か起きそうな風景です。こんな空が出たら、数十分は凝視です。
雲が一面に広がっていて、見渡す限り波打つようなオレンジの空。こんな空が出たら、暗くなるまで凝視です。
夕暮れ時、小雨も降っているときには…。
2重の虹です。9月11日に撮影しました。こんな空に出会えたら、時間を忘れて凝視です。
日が沈むからこそまた昇ると思うと、日没もそんなに寂しいものではなくなります。
季節は秋。
日没が早くなり、「イブニング長崎」の準備でなかなか夕焼けを見られなくなりましたが、
日はまた沈むのを楽しみに休日を過ごしています。
投稿者名:木花 牧雄投稿時間:10:00