坂道をゆく⑯ 池田 耕一郎
2023年2月24日
第16回 「三菱通りと女神大橋の坂」
こんにちは。リレー日記「坂道をゆく」の第16回です。
この連載は長崎県内の坂道を全身で体感して、長崎の歴史や文化、自然の魅力を探る、まったく個人的な趣味の企画です。どうぞお付き合いください。
マラソンシーズン真っただ中で各地でレースが行われていますね。少し前の話題になりますが、11月20日(日)、3年ぶりに開催された「2022長崎ベイサイドマラソン」に出場しました。
実は私、最速のフルマラソン公認記録を持つNHKアナウンサーです。その記録は2時間43分42秒(2019別府大分毎日マラソン)。ということで今回はランナーとして、長崎ならではの坂道を堪能できるベイサイドマラソンの魅力をご紹介します。
長崎ベイサイドマラソンのハーフマラソンのコースは長崎港を反時計回りに一周します。スタートとフィニッシュは長崎市民の憩いの場、水辺の森公園。この日は快晴で、空と海の青が美しく最高のレース日和でした。それではコースの様子を以前、ジョギング中に撮影した写真で紹介しましょう。
長崎市内の市街地を北上した後、稲佐橋を東から西に渡り、国道202号線を南下すると通称「三菱通り」に入ります。
その名の通り、三菱重工長崎造船所などの施設が並びます。
コース沿いには、首を伸ばした鶴のような赤と白のクレーンが見えてきました。今更ながら、クレーンの由来が鶴(Crane)だと知りました。
海と山に挟まれたアップダウンの多い道を走るため、三菱の工場の様子を上から下から眺めることができます。工場好きにはたまらないロケーションです。
門のような形のゴライアスクレーンは迫力満点です。ゴライアスとは旧約聖書に登場する巨人「ゴリアテ」の意味だそうです。
三菱の工場群を過ぎてトンネルをくぐった後は、しばらく海沿いを走ります。神ノ島教会とマリア観音の手前をターン。この辺りはジョギングでよく訪れるのですが、大好きなエリアです。
さて、いよいよレースのクライマックスが近づいてきました。高さ65mで長崎港の入り口で東西をつなぐ女神大橋を渡ります。橋の西側の長崎市木鉢町の坂道を上ります。800mほどの距離で50mの高低差を一気に駆け上がる劇坂です。地元の方々が沿道でチアリーディングや太鼓の演奏を行い元気づけてくれ、箱根駅伝5区のような気分を味わえます。
そうして上った女神大橋からの眺望。全長1289mの橋を渡りながら絶景を望めます。
ちなみに女神大橋からの景色は夕暮れ時が素敵です。
橋を渡り終えて長い坂道を下れば、残りはほぼフラット。フィニッシュ地点の水辺の森公園を目指します。
記録は1時間21分24秒。坂が多いコースの割にはまずまずのタイム、40歳台の順位では8位でした。長崎ベイサイドマラソンはロケーションも応援も素晴らしい大会でした。来年はもっと上の順位を狙いたいと思います!
長崎のマラニックについては、こちらの記事もどうぞ!
投稿者名:池田 耕一郎投稿時間:17:50