「坂道をゆく」⑨ 池田 耕一郎
2022年1月28日
こんにちは。リレー日記「坂道をゆく」の第9回です。この連載は長崎県内の坂道を全身で体感して、長崎の歴史や文化、自然の魅力を探っていこうという、まったく個人的な趣味の企画です。どうぞお付き合いください。
第9回 「弱虫ペダルの坂」後編
今回の「坂道をゆく」は長崎市にある「弱虫ペダル」マンホールの後編です。
前編はこちら。
前回は伊王島編までお伝えして6つのマンホールを訪ねました。今回は野母崎編。残る3つのマンホールを探しに向かいます。
国道499号線沿いにある三和公民館に到着。周辺の路上を探しましたが見つかりません。それもそのはず。実はなぜか公民館内にロビーに飾られているのでした。総北高校の鏑木一差くんを発見。イキリキャラだけれど、どこか憎めない後輩君です。
三和公民館を出発して国道499号線を南下して海岸線へと出ます。このルートは伊王島と並ぶ絶景ポイントです。右手に広がる海に浮かぶ島影。軍艦島です!オートバイのツーリングの方々にもたくさん出会いました。
夫婦岩近くの駐車場で発見したのが総北高校の青八木一くん。地味にトイレの前に設置されていました。無口で暗い印象の青八木くん。でも他の人が気づかないことに気づいて、気にかけるタイプです。鏑木くんがめっちゃリスペクトしています。
青八木くんに別れを告げ、さらに国道499号線を南下します。
ここで私のロードバイク歴をご紹介しましょう。沖縄局に勤務していた2006年にロードバイクを購入。30歳になった自分へのプレゼントでした。初めて乗ったときの感動は忘れません。軽くて、速くて、風が気持ち良くって。すぐにその魅力にハマり、離島を含め沖縄県内あちこちを走りまくりました。
「ツール・ド・おきなわ」や「ツール・ド・北海道」に出場してロードレースの面白さにも目覚めました。そんな自分が「弱虫ペダル」を読んで共感するのはやっぱりこの人。総北高校の手嶋純太くんです。
その手嶋くんのマンホールは去年10月にオープンした長崎市恐竜博物館にあります。
実は、長崎市は地層の関係で恐竜の化石が多く発掘されているんです。恐竜博物館もぜひ訪れてみてください!(2月13日までは休館中)。そんな長崎の恐竜たちに囲まれた手嶋くんを発見。
決め台詞は「ティーブレイクしていけよ」。かっこつけるのは得意な手嶋くんですが、いわゆる谷間の世代です。上には金城、田所、巻島という偉大な先輩たち。下には才能や可能性にあふれる今泉、鳴子、坂道という後輩たちが揃います。
才能はない。凡人の走りしかできない。そうした中で手嶋くんはキャプテンを引き継ぎ、全国大会に挑むことになります。そのもがいて頑張る姿には同じ凡人として心が震えるわけですよ。ヒルクライムのときはいつだって手嶋くんを思い浮かべます。
ということで去年12月、長崎市内の「弱虫ペダル」の9つのマンホールを巡りました。
これにてコンプリート!
と言いたいことろですが、実は今年3月、新たに18個のマンホールが追加されるんです。全部で27種類ものキャラクターマンホール。ということは、あのキャラもいるっショ。あの登場人物クゥンもおるやんな。アブ!アブ!春が楽しみになってきました!
「弱虫ペダル」マンホール探訪記の続編については、この「坂道をゆく」シリーズで後日、お届けしたい思います。
「イブニング長崎」で渡辺航さんに「弱虫ペダル」にかける思いを聞きました。
こちらもぜひご覧ください! 手嶋くんの話も出てきますよ。
NHK長崎HP https://www.nhk.or.jp/nagasaki/movie/
投稿者名:池田 耕一郎投稿時間:10:22