「坂道をゆく」① 池田 耕一郎
2020年9月11日
こんにちは。
着任のあいさつでもお伝えしましたが、長崎に来てからすっかり坂のとりこになってしまい、日々あちこちの坂を探訪しています。あっという間にお気に入りの坂コレクションは10を越えました。そこで、しばらくリレー日記で「坂道をゆく」と題して長崎の坂の体験記、ならびにその魅力を伝えていきたいと思います。
第1回 「きゃあまぐる坂」
通称、「きゃあまぐる坂」と言われている激坂があります。
路面には六角形に深い溝が掘られています。このデザインは初めて見ました。
一つ一つの盛り上がりはまるで、亀の甲羅のようです。
ちなみに途中の地点で測ってみたら斜度は20度を超えていました。
道路標識でよく見かける勾配に直すと36%を超えます。これは100m進むと36m上がることを意味しています。
ちなみに勾配が記されている道路標識というのはこちらです。
長崎市の旭大橋の勾配は7%です。
さて、斜度20度で勾配36%の坂。足を前に進めているつもりでもなかなか進みません。
ひたすら、もも上げをしているような感じです。手で空気をかきながら、脚がもつれながら、
1分9秒をかけてフィニッシュ。滝のように汗が噴き出ました。
さて、「きゃあまぐる坂」の「きゃあまぐる」ですが、長崎出身者の昔からの友人に聞いたところ、
「びっくりする」という意味らしいです。ただ、最近の人は使わないかもと言っていました。
そこで、局内にいる長崎出身の方々にリサーチしました。
題して「あなたはきゃあまぐるを使いますか?」
「きゃあまぐれた、きゃあまぐれるばい、って友人たちと言うね」(60代男性)
「聞いたことはあるが、自分は使ったことがない」(50代男性)
「母親やおばあちゃんが言っているから、私も使っている」(20代女性)
という声がありましたが、実は「知らない」という人が多くを占めました。
「きゃあまぐる」。
何だかエキゾチックな響きで独特のニュアンスのある言葉ですが、時代とともに廃れてしまっているのは
もったいないものです。いつの日か、私も「きゃあまぐる」という言葉を使いこなしたいものです。
まずは、リレー日記で「きゃあまぐれた」坂を紹介していきます。
次の坂道で会いましょう!
投稿者名:池田 耕一郎投稿時間:10:00