被爆者の心を写して半世紀 ~写真家・黒﨑晴生~ 金澤 利夫
2021年9月24日
10月5日(火)の「イブニング長崎」で、長崎市在住の写真家・黒﨑晴生さんについてご紹介します。黒﨑さんは86才。53年間に渡って被爆者の撮影を続け、現在も被爆者の元を訪れ、被爆当時の様子やこれまでの生活について話を聞き、被爆者と向き合いながら写真を撮り続けています。半世紀以上に及び長崎の被爆者を撮影し続けたのは、黒﨑さんの他にはいません。
黒﨑さんは、被爆50年の年に出版した「写真集 ナガサキ・傷跡癒えぬままに~苦悩の50年を生きて~」の中で、「高齢化が進む被爆者は、これまでよりも更に苦悩する日々が続くものと思われる。私にとってみれば、まだまだ撮影を終わらせることができない」と記しています。それから26年、その志を胸に、今もファインダーを通して被爆者の心を見つめ続けています。
投稿者名:金澤 利夫投稿時間:10:00