有明紬

安曇野市の穂高有明地区では、200年以上前に始まった野生の蚕の「天蚕」の「養蚕」が行われています。
この「穂高天蚕糸」という貴重な絹糸を作り、「有明紬(ありあけつむぎ)」を織りあげて行くまでの技を紹介します。

職人のご紹介

繰り糸
浅川 五生子さん (安曇野市)


有明紬を織って37年
小林 貴世さん (安曇野市)

絹糸だけだったら均一に出来るんですけど、この中に天蚕が入ると弾力性がまた全然違うんです。だからバランスよく織っていくのがすごく大変なんです。
年数は長くやっているんですけれども、糸自体がすごく扱いづらいですね。
だからこっちが糸に教えて貰うしかないですよね。織ってやるんじゃなくて、織らせて貰っていないと出来ないですね。


<天蚕の繭>
天蚕は葉の色に合わせて、
淡い緑色の繭を作る。
桑ではなくクヌギやナラの葉を食べる。


<繭を鍋で煮る>

<糸を取る>
7個の繭から1本の糸を撚っていく。





<器機を流れ巻き取られる糸>



最後に枠に巻き取られる。

<巻き取られた糸の束>
天蚕の糸は切れやすく、
手作業でないと糸を撚れない。

一般の絹糸より太く柔らかいのが特長。

<繰り糸をしている浅川さん>
これきれいでしょ。
これが魅力で今でもやってるんです。



<天蚕糸で機を織る>

<完成品>
天蚕の糸を織り込んだ紬。


<紬の生地アップ>
紬に光沢を添える天蚕の糸は「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる。

「天蚕」を扱う養蚕農家は、戦時中に、一時なくなりました。
しかし、美しい天蚕の絹糸が見直され、昭和48年から再び、作られるようになりました。今では、10数件の養蚕農家で、生産されています。

【問い合わせ先】
安曇野市 穂高天蚕センター 0263-83-3835

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