これまでの放送

2012年6月15日(金) 総合テレビ 後7:30~7:55

検証 白馬岳遭難事故

5月、北アルプス白馬岳を訪れていた中高年グループが遭難、6人全員が亡くなる事故が起きた。死因はいずれも「低体温症」だった。メンバーの中には白馬岳に何度も通い、現地に精通している人間もいた。その一行がなぜ遭難したのか?
事故当時の映像や証言から、白馬岳周辺は低気圧と悪天候をもたらす寒気の中間に入り、一時的に穏やかな天候になる『疑似好天』だったことが明らかになってきた。
見せかけの晴天は3時間。そのため、一行は下山の判断が遅れたと考えられている。
さらに救助隊の話では、6人のリュックにはダウンジャケットなどの防寒具が入っていたにもかかわらず、使用した形跡がほとんどないことも分かってきた。専門家は「氷点下の気温に加え、風速20メートルの強風が雨で濡れた身体から体温を奪い、極めて短時間で正常な判断ができなくなった」と推測する。特に中高年は、熱を生み出す筋肉の量が若い人の3分の2しかなく、低体温症になりやすいと言う。
番組では、白馬岳の遭難事故を徹底検証、本格的な登山シーズンを前に、山に潜む危険性を改めて考えた。

■ゲスト
県山岳遭難防止協会の丸山晴弘さん

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