これまでの放送

2009年6月26日(金)

ゲスト:吉岡 忍さん(ノンフィクション作家 佐久市出身)、林 マヤさん(タレント 上田市出身)

ズームアップ信州

「残された村の戦争記録」

大町市の民家で、戦前戦中の徴兵や兵士の召集などの記録を残した旧社村の膨大な帳簿が見つかり注目を集めている。
先月20日、戦時中の兵事行政の専門家、東海大山本和重教授が現地を訪問、最初の鑑定を行った。その結果、終戦前後に軍から焼却命令が出されていた機密書類を含む貴重なものと確認された。
見つかった資料からは、役場が軍部に村人の詳細な情報を送っていたことがわかり、動員や召集の一端を役場が担っていたことが浮かび上がってくる。
さらに村人が役場に提出した書類もあることから、旧村から何人が出征したかなど、戦争中の実態の解明が期待されている。
なお、資料は旧社村の役場で兵事関係を取り仕切る、“兵事係”であった大日向正門さんが焼却命令にも関わらず保管しており、関係者は戦地へ送りだした村の人たちの資料を破棄するのは忍びなかったのではないか、と推測している。

【表現について】

リポートでは、兵事行政の専門家・山本和重教授の研究・見解に沿って表現しております。
見つかった資料と同様の資料は大町市以外で20例ほど全国で確認されており、その研究でも役場の“兵事係”が軍部の召集の一端を担っていたことは明らかになってきています。
20歳の徴兵検査、召集に関しては太平洋戦争開戦(昭和16年)当時の情報(20歳から40歳まで召集対象)をコメントしています。
ちなみに戦況激化の兵員不足でのちに19歳から45歳までに変更されています。

【個人情報に関して】

ご本人から了解を得たものに関してのみ名前等が見える形で撮影しています。
その他に関しては、個人情報が明らかにならないように映像加工、処理しています。

【問い合わせ先】

資料の大部分は現在、大町市文化財センターに保管されていますが、現在分類作業中のため閲覧など難しいということです。
また、VTRに登場した専門家は東海大学文学部教授の山本和重さんです。

  • 終戦前後の焼却命令文書について
    所蔵は松本市文書館、どなたでも閲覧可能(〒390-1242 長野県松本市大字和田1058-2)
    TEL:0263-47-0040/FAX:0263-48-3337

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