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〈ミライ×デザイン〉 バレーボール選手×長野市立戸隠小学校

長野ガロンズ 高井大輝選手
  • 2024年06月12日

 

アスリートが小学校を訪ねて、夢について授業を行う「ミライ×デザイン」。 
今回のゲストは、須坂市に拠点を置くバレーボールチーム、
長野ガロンズのセッター、高井大輝選手(たかい・だいき 26歳)。

長野ガロンズは昨シーズン、バレーボールVリーグの3部に当たるV3(ぶいすりー)リーグで準優勝。 
高井選手は主力セッターとして、精度の高いトスを武器にチームを引っ張りました。 
多くの人たちに支えられ、時に導かれながら進んできたバレーボール人生。 
振り返りながら、子どもたちに周囲の人たちの大切さを伝えました。


高井さん、授業前の意気込みは?

高井さん

今までの人生をちょっと紹介させてもらって
何か子どもたちに伝わればいいかなと思ってます。

(ちょっと控えめ~!)


今回訪ねたのは、長野市立戸隠小学校。

5、6年生およそ30人と交流しました。

まずは、みんなで身体を動かしました。

その後の授業で、高井さんのバレーボール人生を振り返りました。

高井さんは岐阜県出身。バレーボールを始めたのは、小学校2年生です。 
野球一家に生まれ、自分も野球をするものだと思っていましたが・・・。 
バレーボールのコーチをしていた幼なじみの父親に誘われて競技を始めると、すぐ夢中になりました。

高井さん

習うことが初めてのことばかりで、とりあえず楽しい。
新鮮な気持ちで、毎日毎日早くバレーしたいっていう気持ちで小学校の時は過ごした記憶があります。

4年生になると、コーチの一言で転機が。

高井さん

『セッターをやってみないか』(と勧められた)。
手が大きいと(ボールが)つかみやすいので、きれいなトスが上がる確率が上がる。多分、手を見てセッターを勧められたのかな。

(本当に手が大きい!左が高井さん、右はアナウンサー中村の手) 
これがきっかけで現在にもつながるセッターの基礎を身につけていくことになりました。

高井さん

誘ってくれた(幼なじみのお父さんの)コーチは優しかったんですけど。

高井さん

そのコーチがセッターを始めた4年生から急に鬼になった(笑)
毎日毎日怒られて練習中泣いて。
ほんとにそこにトスあげるだけっていう飽きるような練習をしてました。

つらい練習のかいもあって、中学校に進むと1年生からレギュラーに。 
中学校3年生では岐阜県選抜にも選ばれました。

さらに、高校に入っても大きな出会いがありました。

恩師の芳賀識之(はが・さとし)先生です。 
バレーボールだけではなく、人として大切なことも厳しく指導されました。 


高井さん

社会に出ていく上での靴の並べ方とか、カバンのそろえ方とかもチームとして注意
されていた。高校の時は本当に厳しくて、泣きながらやっていた。

厳しい指導で体も心も成長した高井さん。岐阜県大会優勝や岐阜県代表として国体出場も経験します。

大学でも1年生からレギュラーとして活躍。

徐々に、Vリーグでプレーしたいと考えるようになりますが、3年生までにオファーはありません。 
「最後の1年でもっと活躍して注目される選手になろう」と心に誓った4年生の春

新型コロナウイルスの感染拡大によって、大会はもちろん、全ての試合や練習も無くなりました。

高井さん

最後に頑張ろうっていう気持ちはあったので、コロナという結果になって不完全燃焼というか、最後までちゃんとやりたかったなぁという思いはありました。
もう地元に帰って、趣味でバレーをプレーしながら生活するのがいいのかなと。

Vリーグのチームから声がかかることもなく、地元で就職することを決めました。

そんな夏の終わりごろ、1本の電話がなります。高校の恩師、芳賀先生からでした。

『卒業したら何すんの』って聞かれて、『就職して岐阜でバレーします』って言ったら、『だめだ』って言われて。

高井さん

(芳賀先生に対して)自分はちょっと厳しいイメージがあったんですけど、
『もう少し上のカテゴリーでバレーをして最後までバレーをしてる姿が見たい』って言われて。

高井さん

そう思ってくれてる人がいるって事は本当にうれしかったし、芳賀先生がいなかったら全然違う生活になってたと思う。

恩師の売り込みのおかげもあり、長野ガロンズのトライアウトに参加することになります。 
必死のプレーで猛アピールし、見事入団を勝ち取ります。

10月からチームに帯同することになり、急転直下でVリーガ-の夢を叶えました。

入団当初から主力を務めた高井選手。来季で5シーズン目。 
26歳ながら、チーム2番目の年長者として、後輩たちを引っ張っています。

児童たちも自分の目標を書きました。

野球選手や

図書館の司書など、いろいろありました。 
授業の最後、高井さんが児童たちにメッセージを送りました。

高井さん

目標に向かってつらい時でも頑張ってほしいと思います。
自分は今26歳なんですけど、小学校の友達だったり中学校の友達だったり今でも仲良く遊んでいます。

高井さん

なので今ここにいる周りの友達を大切にしてこれからも学校生活送って欲しいかなと思います。

授業を終えた高井さんに感想を聞きました。 
高井さん、子どもたちにはどんなことが伝わったらいいなと思いますか?

高井さん

“人とのつながりを大事にしていく方がいい”っていうことは言えたのかなと思うので、そういうところも感じ取ってもらえたらうれしいなと思います。

【編集後記】 
授業では「泣きながら練習していた」と話した高井選手。 
児童の1人から「なんでバレーボールを辞めなかったんですか」と質問されて、 
「その時その時の仲間と、支え合って励まし合ってこられたから」と答えました。 
「仲間がいてくれたので、つらくても、一度もやめようと思ったことが無い」とも話していました。 授業の最後、“友達を大切に”というメッセージには、そのような自らの経験から来る思いも
込められていると感じました。 

ところで!! 

昨シーズンまでの“Vリーグ”。今シーズンから体制が大きく変わります。 
昨季まで➝3部制。1部から3部にあたる、V1ーV3。 
今季から➝2部制。「SVリーグ」(主にこれまでのV1)と、その下部にあたる「Vリーグ」
(主にこれまでのV2とV3を合わせたもの)に分かれてリーグ戦を行います。 
長野ガロンズは男子の新「Vリーグ」に参加することになります。これまでのV3リーグよりも
強いチームとの対戦が多くなりますが、新リーグでの活躍を期待しましょう!! 

今回お邪魔した戸隠小学校の5、6年生、そして先生のみなさん、ありがとうございました! 
ミライ×デザインはこれからも続きます。 
「ぜひわが校でも開催を!」という希望がありましたら、 
NHK長野まで気軽にご連絡ください 。

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