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線状降水帯の予測情報をより詳しく

  • 2024年05月29日

 

毎年のように全国各地で甚大な被害を発生させている線状降水帯
発生が予測された場合、気象庁から、半日程度前に呼びかけが行われてきました。
この予測情報、今年(2024年)5月から、
より詳しく範囲を絞って発表されるようになりました。

長野地方気象台の防災気象官、阪田正明さんにどのような変更なのか?なぜ行われたのか?を
聞きました。

まずは、線状降水帯について教えて下さい。

線状降水帯というのは、
「次々と発生する発達した雨雲が列をなして作り出される、線状の強い降水域」
のことです。

↑上の画像は九州の地図です。
熊本から宮崎にかけて、赤や黄色になっています。
ここで線状に激しい雨が降っているのがわかります。

「3時間で150ミリ以上の降水」などの条件を満たした場合、
気象庁は「線状降水帯が観測された」と発表します。
西日本豪雨九州北部豪雨などで大きな災害をもたらしました。

近年、水害のたびによく聞く言葉ですよね。
線状降水帯の発生が予測された場合に、気象庁から出される「呼びかけ」。
これが今回変更しました。どんな変更点でしょうか?

「地方ごと」から「県ごと」に変わりました。

例えば長野県の場合は、これまで「関東甲信地方」として発表されていましたが、
予測の精度が増したことで、今後は「長野県」という県単位で発表されるわけです。

より詳しく、狭い範囲に絞って予測して、発表されるようになったわけですね。
どうして今、線状降水帯をこれまで以上に詳しく予測するようになったのですか?

西日本豪雨や九州北部豪雨など、
毎年のように、線状降水帯による顕著な大雨が発生しています。
そのたびに堤防決壊や住宅の浸水など数多くの甚大な被害が生じています。
その発生可能性がある地域の住民に危機感をより高めてもらうことが狙いです。

確かに、「関東甲信地方」と言われるより、
『「長野県」で線状降水帯による大雨の可能性』と言われるほうが、
より「避難しておこう!」という気持ちになります。
一方で、少し言いづらいのですが・・・。
地方単位で広い範囲に呼びかけた方が、より多くの人に避難の意識が芽生えるようにも感じます。そんな中で県ごとの発表にする意義はなんでしょうか?

実際に線状降水帯が発生するのは限られた地域のことが多いです。
多くの住民にとっては、広い範囲で呼びかけるほど
自分たちの事として受け止めにくくなってしまいます。
住んでいる皆さんの命を守る情報の重要性をより高めるために、気象庁では今後も
予想地域の絞り込みを続けていきます。

情報をより信頼されるものするためなのですね。
私が4年ほど長野県に住んでいる中で、
県内で線状降水帯が発生した記憶がありません・・・。
去年の長野県のケースをまとめてみました。

6月、8月、9月に「関東甲信地方」の範囲で線状降水帯が発生する可能性が呼びかけられました。ただ、結果として長野県内には発生しませんでした。

県ごとに呼びかけるとなると、
長野県に呼びかけられる可能性はほぼ無いのでは」と考えてしまいます。
この点いかがでしょうか。

確かに、高い山に囲まれた長野県は線状降水帯が発生しづらいと考えられています。

やはりそうですか・・・。

しかし!!!
同じように内陸の栃木県などでも線状降水帯による大雨が発生したことがあるので、
長野県でも今後発生する可能性は十分にあります。

油断できませんね。

さらに!
去年6月の場合には、隣の静岡県で線状降水帯が発生して、長野県南部にも影響が出ました。

南部を中心に激しい雨が降って、県内で記録的な大雨となった所もありました。

確かにそうでしたね。長野県に線状降水帯がかかっていなくても、大雨が降るですね。近隣の県に予測が出た時も警戒しないといけませんね。

その通りです。そして、実際に長野県に線状降水帯の予測情報が発表された場合は、いよいよ警戒度を一層高める必要があります。

いよいよ災害の発生が現実身を帯びるということですね。
私たちも全力で視聴者の皆さんに命を守る呼びかけします!

最後になりますが、線状降水帯の発生の可能性が呼びかけられるとき、情報はどのように周知されるのか教えて下さい。

気象台からは、発生予測時刻の半日程度前から、
「長野県気象情報」の中で線状降水帯に関する呼びかけを行います。
これは気象庁HPで確認できます。
また、テレビやラジオなどでも情報が伝えられます。
早めに危機意識を持っていただき、
すぐに避難ができるようにあらかじめ避難経路の確認などの準備をお願いします。

NHKでは、テレビ、ラジオに加えて、「NHK ニュース 防災アプリ」でも最新の気象情報を発信しています。是非ご活用ください。
阪田さん、ありがとうございました!


長野地方気象台の防災気象官、阪田正明さんに聞きました。
「線状降水帯の発生予測の情報は、
             半日程度前に【県ごと】に発表される」
みなさん、ご理解いただけたでしょうか?
長野局では今後も防災に関して、様々な視点で大切な情報をお届けしていきます。
何か起きてからではなく、何も起きていない時から早めに情報を集めてください!!

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