紹介者 藤原昭次さん
南木曽町出身。以前は東京でアパレル会社を経営していましたが、3年前に妻籠宿の一角にカフェを開業しました。
外観は宿場の雰囲気そのままながら、内側は現代的なお店を経営しています!
桃介橋は“電力王”といわれた福沢桃介が、大正時代に木曽川に架けた木製の吊り橋です。木製の吊り橋としては、日本最大級といわれています。木曽川に沿って走る国道20号線を通ると、異国情緒にあふれた独特の外観に目を奪われます。右岸側の橋のたもとには、桃介の別荘であった洋館があり現在は桃介記念館となっています。江戸時代の宿場町である妻籠宿から一転した、大正ロマンを満喫できる場所です。
南木曽町の伝統工芸品のひとつに「ねこ」があります。はんてんの袖と前身ごろが無く、背中だけに綿が入っています。地元の産品として有名なろくろ細工、桧笠(ひのきがさ)の製作時はもちろん、家事や畑の作業の時に動きの妨げにならず、脱ぐ必要がありません。南木曽町伝統の防寒着です。
取材させていただいた吉村さんによると、昔から各家庭に伝わる型・手法で手作りされていて、製作者によって少しずつ違うそうです。着心地が良く、つい着ていることを忘れてしまうそう。コートを着て外出したのに、脱いだら「ねこ」を着たままだったというのは、地元の人あるあるだそうです。
「木地師」とは、ろくろを使って木工品を加工、製造する職人さんのことです。南木曽町には「木地師の里」があり、伝統的な製品であるお椀や盆をはじめ、さまざまな製品を作っています。スピーカーやペン、UFO型の花瓶、折れたバットを削り出して湯呑を作ることもあります。近くには、こうした木地師の里の食器を使って、地元の伝統的な食材を利用した料理を味わえるカフェレストランもあります。地元の女性たちが協力してメニューを考案して運営しています。
(情報は取材当時のものです)