<五十音順・敬称略>

きぬたに  こうじ
絹谷 幸二
Koji Kinutani
文化功労者(日本芸術院会員)、東京芸術大学名誉教授
日本を代表する洋画家として美術界をリードしてきた功績が称えられ、平成26年度の文化功労者として表彰されました。「日曜美術館」などの美術番組を中心に紀行や歴史番組など幅広い分野で、全国放送の番組に出演。奈良県出身の絹谷さんは、故郷・奈良へ深い愛情を注ぎ、奈良放送局が制作した「平城遷都1300年中継」「ラジオ深夜便」など数多くの番組を通じて“奈良の魅力”を全国に発信し、地域文化の発展にも貢献しています。
くまくら   かずお
熊倉 一雄
Kazuo Kumakura
俳優・声優
1990年放送開始、去年10月に惜しまれながら最終回を迎えたイギリスの人気ドラマ「名探偵ポワロ」の主役・ポワロの吹き替えを四半世紀にわたり担当、大いに視聴者に親しまれてきました。本作以外にも「ひょっこりひょうたん島」の海賊トラヒゲ役や「ばくさんのかばん」におけるばくさん役など、熊倉さんの演ずるキャラクターは子どもから大人まで幅広い世代に愛され、長年にわたりNHKの放送番組に貢献 してきました。
たけした  けいこ
竹下 景子
Keiko Takeshita
俳優
「黄金の日日」「独眼竜正宗」などの大河ドラマ、「純情きらり」「ゲゲゲの女房」などの連続テレビ小説をはじめ、数多くの作品に出演し、“聡明で芯の強いさまざまな女性像”の演技が、高く評価されています。また、故・森繁久彌氏がライフワークとした長寿番組「日曜名作座」を引き継いだ「新日曜名作座」ではそのスタイルを踏襲しながらも新たな息吹を送り込み、「スタジオパークからこんにちは」では司会としても活躍するなど、幅広い活動で放送文化の向上に貢献してきました。
たてかわ  しのすけ
立川 志の輔
Shinosuke Tatekawa
落語家
今年度、放送開始20年という節目を迎えた、科学番組「ためしてガッテン」の司会者として、志の輔さんならではの巧みな話術で“難しいことをわかりやすく”伝え、840回を超える長期にわたり常に視聴者から高い支持を集め続ける、人気番組に育て上げました。 この間、本業の落語家としても文化庁芸術祭賞や芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど、落語界を代表する地位も確立しています。
はらしま ひろし
原島 博
Hiroshi Harashima
東京大学名誉教授
放送技術の基礎となる情報や通信、信号理論の研究の第一人者です。 『コミュニケーションの基礎』を探ることをテーマに、現実世界と仮想世界の複合技術から、感性や知性などの人にかかわる領域にいたるまで幅広くコミュニケーションの研究を先導してきました。また、長年に わたり8Kスーパーハイビジョンや立体テレビなど次世代の放送技術の研究開発を指導するなど、放送文化の発展に貢献してきました。
       はやま
ペギー葉山
Peggy Hayama
歌手
1952年のレコードデビュー以降、歌謡曲からミュージカル、ジャズ、叙情歌、童謡など幅広いフィールドで歌手活動を行い、「南国土佐を後にして」「ドレミの歌」など数多くのヒット曲を出しました。「ドレミの歌」は「みんなのうた」で使用されたほか、「NHK紅白歌合戦」や「歌はともだち」では司会者としてNHKの放送番組に貢献されました。また、2007年からは女性として初めて“日本歌手協会”の会長を務めるなど、デビューから60年を超えてもなお、第一線で活躍しています。
ほしの せんいち
星野 仙一
Senichi Hoshino
東北楽天ゴールデンイーグルス・シニアアドバイザー
中日のエースとして146勝を挙げ、引退後は2度にわたりNHKプロ野球解説者として活躍。「サンデースポーツスペシャル」では初代キャスターとしてプロの知見と明るい語り口とでスポーツ情報番組の新たな魅力を切り拓きました。中日・阪神・楽天を優勝に導いた監督時代には闘争心と緻密さ・人情味にあふれた指揮の様子を視聴者に伝えることに協力し、スポーツ番組の充実にも貢献。2013年の楽天初優勝では、放送を通じて復興へ向かう東北の被災地の方々を大いに元気づけました。
むらた よしひろ
村田 吉弘
Yoshihiro Murata
NPO法人 日本料理アカデミー理事長
京都の料亭の主人。“京料理”の第一人者として「きょうの料理」を始めとした様々な番組に出演、特にわかりやすい説明には定評があり、中高年層はもちろん若い主婦層からも支持を集めるなど視聴者の裾野拡大に貢献しました。また、日本料理を世界に正しく発信することをライフワークとしており、NPO法人日本料理アカデミー理事長として「和食」のユネスコ無形文化遺産登録にも尽力しました。
わかた こういち
若田 光一
Koichi Wakata
JAXA宇宙飛行士
平成8年、初めての宇宙飛行でロボットアームの専門家として評価を高め、4度目の宇宙滞在となった平成26年には、日本人として初めて、国際宇宙ステーションの船長という重責を果たしました。滞在中、NHKとJAXAで作り上げた超高感度4Kカメラを操作して、世界初となる4K宇宙映像の撮影に成功、また、子供たち向けの多彩な実験などを 通じて宇宙を身近に感じさせるなど、放送文化の向上に貢献しました。


おのえ   きくごろう
尾上 菊五郎
Kikugoro Onoe
歌舞伎俳優(重要無形文化財保持者・文化功労者)
歌舞伎界の重鎮として長年にわたり数々の至芸を披露すると共に、日本俳優協会理事長として後継者の育成にも尽力。平成27年度の文化功労者として表彰されました。歌舞伎中継や古典芸能番組において伝統芸能の魅力、奥深さを伝達。また、1966年放送の大河ドラマ「源義経」や「NHK紅白歌合戦」、「スタジオパークからこんにちは」など多様な分野の番組にも出演するなど、テレビの成長期から今日まで幅広く放送文化の向上に貢献してきました。
たかはた ふみお
髙畑 文雄
Fumio Takahata
早稲田大学 理工学術院 教授
デジタル放送の基盤となる無線伝送技術の研究や携帯電話の国際標準化を長年にわたって先導。地上デジタル放送に使われるOFDM技術の研究に よって、地上デジタル放送のネットワーク構築に多大な貢献をしてきました。また、NHK放送技術研究所の放送技術研究委員会委員や研究アドバイザーを務め、2015年にはNHK放送技術審議会委員長に就任するなど、 新時代を迎える放送技術の発展に寄与しています。
たけうち まこと
竹内 誠
Makoto Takeuchi
東京都江戸東京博物館 館長
近世都市史の研究家として、NHK大河ドラマ「元禄繚乱」や「金曜時代劇」 など数多くの時代劇で時代考証を担当。江戸時代の息づかいを伝えるドラマ作りに大きく貢献してきました。「探検バクモン」、「視点・論点」、「にっぽんの芸能」といった幅広い番組でも、多様な文化が花開いた時代の魅力を分かりやすく発信。東京都江戸東京博物館では14回にわたって大河ドラマ特別展を開催するなど、放送番組と視聴者のつながりを深めてきました。
つがわ  まさひこ
津川 雅彦
Masahiko Tsugawa
俳優
連続テレビ小説「うず潮」や「おはなはん」、「澪つくし」、大河ドラマ「竜馬がゆく」、「黄金の日々」、「葵 徳川三代」、「功名が辻」など、半世紀以上にわたり300作を超えるテレビドラマに出演。強い個性に裏打ちされた格調高く、時にユーモラスな演技で数多くの視聴者に感動を与えてきました。2014年には旭日小綬章を受章。近年ではBS時代劇「大岡越前」に出演するなど、芸歴六十年を数えて尚、第一線で活躍しています。
 
ヘルベルト・ブロムシュテット
Herbert Blomstedt
NHK交響楽団名誉指揮者
30年以上にわたりNHK交響楽団を指揮し、緻密な指導によって楽団の芸術性を高めてきました。「N響アワー」、「クラシック音楽館」など数多くのテレビやラジオの番組を通じてクラシック音楽の魅力を伝えると共に、ドキュメンタリー番組の制作やインタビューにも積極的に協力。2014年には8K技術によるNHK交響楽団の初収録で指揮台に立ち、演奏家の立場から高精細度撮影に関する提言をおこなうなど、幅広く放送文化の発展に貢献してきました。
 ゆ き
由紀 さおり
Saori Yuki
歌手
1969年のヒット曲「夜明けのスキャット」でデビューして以来、「NHK紅白歌合戦」には23回出場するなど歌謡界の第一線で活躍してきました。2011年には海外のアーティストと共にアメリカやイギリスでも公演するなど歌謡曲の魅力を幅広く伝え、翌年、紫綬褒章を受章。また、心の機微を捉えた演技で連続テレビ小説「ファイト」や「コメディーお江戸でござる」など幅広い分野の 番組にも出演。多彩な才能で放送文化の発展に貢献してきました。


 あ べ   かつゆき
阿部 勝征
Katsuyuki Abe
東京大学名誉教授
地震研究の専門家として阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめとする災害報道に30年にわたって貢献。昼夜を問わぬ緊急ニュースへの取材対応や「NHKスペシャル」などへの番組出演を通して、被害の規模や特性、防災上の注意点を的確に伝えました。また、地震の発生を可能な限り速く知らせる「緊急地震速報」の実用化を推進し、日本の防災・減災の取り組みを主導。リスクコミュニケーションにおける公共放送の意義を大きく向上させました。
あんどう まこと
安藤 真
Makoto Ando
東京工業大学 理事・副学長
電磁界理論の第一人者として、無線伝送の基礎となるアンテナ技術の研究を推進。平面型導波管スロットアンテナの開発によって小型で高性能な衛星放送受信アンテナの実用化を進め、衛星放送の発展に貢献しました。また、NHK放送技術審議会委員やNHK放送技術研究所の研究アドバイザーを務め、8K放送の実用化に不可欠な大容量データを安定して伝送する送受信方式の構築を先導するなど、次世代に向けた放送文化の進化に寄与しています。
 か こ  たかし
加古 隆
Takashi Kako
作曲家
確かな理論と構成力を備えた作曲家として、また、卓越した技術をもつフリージャズピアニストとして国際的に活躍。1995年、NHKスペシャル「映像の世紀」のサウンドトラックを手掛け、叙情的かつ力強い旋律によって時代を超えた真理に迫り、数多くの視聴者に感動を与えました。「ドキュメントにっぽん」、「にんげんドキュメント」など、長年にわたって公共放送が取り組むドキュメンタリー番組でも、楽曲によって人々の生きる姿を描き出し、放送文化の発展に寄与してきました。
タモリ
Tamori
タレント
1975年のデビュー以来、音楽、芸能、歴史などの奥深い知識と独自の視点、語り口で既存のジャンルに収まらない活躍を続け、「ブラタモリ」では地理・地学とエンターテインメントを融合した新たな教養番組のスタイルを確立。昭和から平成へと続くテレビの世界を一貫してリードしてきました。1983年には「NHK紅白歌合戦」の司会を務め、「ウオッチング」、「NHKスペシャル 脅威の小宇宙・人体」、「巨大災害 MEGA DISASTER」など生き物・科学分野の番組にも数多く出演するなど、幅広く公共放送の発展を支えています。
 み た    よしこ
三田 佳子
Yoshiko Mita
俳優
1965年の「太閤記」をはじめ、「いのち」、「花の乱」など大河ドラマを含む数多くの作品に出演。銀幕のスターとして培った気品と存在感ある演技で人々を魅了し、本格化するテレビドラマの時代を支えてきました。「NHK紅白歌合戦」の司会を1989年から2年続けて務めるなど多彩な才能で幅広く 放送に貢献し、2014年には旭日小綬章を受章。今年度も「忠臣蔵の恋」に出演するなど、半世紀にわたり、放送文化の発展に寄与しています。
 やじま  みのる
矢島 稔
Minoru Yajima
群馬県立ぐんま昆虫の森 名誉園長
昭和30年代より、昆虫学者として数多くのラジオ、テレビ番組に出演。33年間にわたって親しまれているラジオ番組「夏休み子ども科学電話相談」には放送開始時から回答者として携わり、豊かな知見を子どもの目線に立ったわかりやすい言葉で伝えてきました。東京動物園協会理事長などを歴任し、後進の育成に尽力すると共に、「アインシュタインの眼」、「爆笑問題のニッポンの教養」など新しい表現を試みる番組にも出演。幅広く放送文化の発展に寄与しています。


い と う  すすむ
伊東 晋
Susumu Ito
東京理科大学 教授
長年にわたり映像符号化研究の第一人者として、ケーブルテレビ方式の技術開発や、デジタル放送およびスーパーハイビジョン放送を実現する放送方式の策定に取り組み、放送の新たな時代を切り開く技術開発を先導しました。また、NHKの放送技術審議会委員長、放送技術研究所の放送技術研究委員会委員長などを歴任し、放送技術の発展に寄与しています。
え が み  え い こ
江上 栄子
Eiko Egami
料理研究家
番組開始60年を迎えた「きょうの料理」の講師として、30年以上にわたりNHKの料理番組に出演。「きょうの料理」草創期の人気講師・江上トミ氏の志を受け継ぎ、「食を通じて幸せ作りのお手伝い」をモットーに、日本のおふくろの味から世界の家庭料理まで多彩なレシピを伝えています。長女の江上佳奈美氏も「きょうの料理」に出演し、番組60年を3代にわたって支え、昭和から平成の現在にいたるまで放送文化の発展に寄与しています。
 お わ だ   て つ お
小和田 哲男
Tetsuo Owada
静岡大学 名誉教授
今年度は大河ドラマ「おんな城主 直虎」の時代考証を担当。戦国史の第一人者として長年NHK歴史番組への出演や大河ドラマ考証を担当しながら、各種展覧会の監修やイベント出演、セミナー講師を務めるなど、大河ドラマ、歴史番組への関心を大きく高めました。とりわけ故郷・静岡への愛着は深く、NHK静岡放送局の番組において「直虎コーナー」に定期的に出演し地域の文化・魅力を発信。地域放送を含め、幅広く放送文化の発展に寄与しています。
 しみず  ま さ し
清水 優史
Masashi Shimizu
東京工業大学 名誉教授
NHKが創設し30年を迎えた「ロボットコンテスト」において草創期から関わり、現在も競技専門委員や審査員として、アジア・太平洋28の国・地域が参加するまでになったロボコンの発展を支えました。発想力・独創性を引き出す魅力的な競技課題の設定で、「モノづくり」を担う若者たちの教育と技術力の伸長に寄与するとともに、アジア・太平洋各国における技術者の育成 =「人づくり」に対する貢献が高く評価されるなど、公共放送の意義を高めています。
しょうふくてい つるべ
笑福亭 鶴瓶
Tsurube Shofukutei
落語家
「鶴瓶の家族に乾杯」が番組開始から20年を超える長寿番組になりました。落語家としてのみならず、司会・俳優と多方面で活躍。俳優としての評価も高く、連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」「あさが来た」などに出演のほか、大河ドラマ「西郷どん」にも出演予定。昭和58年「YOU」以来、相手の本音を引き出す独特の話術は一貫し、「鶴瓶の家族に乾杯」により、幅広い世代で楽しめるエンターテインメント番組の可能性を広げ、放送文化の発展に寄与しています。
 まつもと はくおう
松本 白鸚
Hakuo Matsumoto
歌舞伎俳優
現代の歌舞伎を代表する立役の一人。『勧進帳』の弁慶をはじめとする数々の当たり役において300年におよぶ高麗屋の芸を継承。現代劇でも、ニューヨークで『ラ・マンチャの男』、ロンドンで『王様と私』に主演、ミュージカルの舞台で大きな足跡を刻んでいます。NHKの古典芸能番組やドラマへも数多く出演、大河ドラマ「黄金の日日」「山河燃ゆ」と二度にわたって主役を演じるなど、常に卓越した演技力で視聴者を魅了し、日本の伝統芸能および放送文化の発展に寄与しています。
やまなか しんや
山中 伸弥
Shinya Yamanaka
京都大学 iPS細胞研究所 所長
日本の医学界を代表する研究者のひとり。長年にわたりニュースやクローズアップ現代など数多くの番組に専門家としてゲスト出演し、NHKの科学報道、科学番組への関心を高めるとともに、今年度はNHKスペシャル「シリーズ 人体」で司会にも初挑戦。「医学と科学の素晴らしさを伝えたい」という一貫した姿勢のもと、難しいと思われがちな最先端科学の世界を平易な言葉で解説してその普及につとめ、放送文化の発展に寄与しています。


いなはた ていこ
稲畑 汀子
Teiko Inahata
俳人、日本伝統俳句協会 会長
NHKの俳句番組「俳句王国」の主宰、「NHK俳壇」「NHK俳句」の選者など、約30年にわたり俳句関連番組に出演し、その中心的存在として番組を支えていただきました。1999年度に第1回が開催されたNHK全国俳句大会では、これまでの20回すべてで選者を務めています。放送を通じて俳句文化のすそ野を広げ俳句ブームの礎を築くなど、放送文化の発展に貢献しています。
い ふ く べ とおる
伊福部 達
Tohru Ifukube
東京大学 名誉教授
高齢者や障害者の「見る、聞く、話す」を支援する福祉工学の第一人者として、放送技術への応用研究や開発を先導しています。その豊富な知見をもとに制作された緊急地震速報チャイムは、聴き取りやすくかつ緊急性が伝わる音として、国民の間に広く認知されるなど、「人にやさしい放送」の発展を技術面で支え、放送文化の発展に貢献しています。
おおひなた   まさみ
大日向 雅美
Masami Ohinata
恵泉女学園大学 学長
子育て支援の重要性を訴え、その理念を広めてきた草分けの一人。1987年の「おかあさんの勉強室」以降、現在の「すくすく子育て」まで、30年以上にわたりNHKの育児番組や「クローズアップ現代」など報道番組へ多数出演。根底にある社会問題に鋭く切り込みながら、育児に悩む母親たちに寄り添う姿は多くの視聴者の共感を集め、公共放送の声価を高めています。
 おたか  ただあき
尾高 忠明
Tadaaki Otaka
NHK交響楽団 正指揮者
日本を代表する国際的指揮者として内外の一流オーケストラを指揮するとともに、40年以上にわたり本格的クラシック音楽番組から音楽バラエティーまで幅広い番組に出演し、音楽の奥深さや楽しさを親しみやすく柔らかな語り口で伝えています。またNHK交響楽団の正指揮者として多くの名演奏を残し、放送を通じて視聴者に深い感銘を与え、放送文化の発展に貢献しています。
こんどう まさおみ
近藤 正臣
Masaomi Kondo
俳優
大河ドラマへの出演は1970年の「樅の木は残った」から、「国盗り物語」や「龍馬伝」「真田丸」まで10本を数えるほか、連続テレビ小説「ごちそうさん」「あさが来た」など、数多くのテレビドラマに出演。野心にあふれる戦国武将から妻に頭が上がらない気弱な夫まで、幅広い役柄を確かな演技力で演じて視聴者を魅了。日本のテレビドラマを半世紀にわたり支えています。
たかはし げんいちろう
高橋 源一郎
Genichiro Takahashi
作家、明治学院大学 教授
1980年代半ば「YOU」や「スタジオL」に出演して以来、「日曜美術館」「クローズアップ現代」など文化・教養系番組に数多く出演。また、2012年からはラジオ「すっぴん!」金曜日のパーソナリティーを務めています。文学や美術からメディア論、戦争と平和、時代といった広範なテーマについて、柔らかくしなやかに語り得る貴重な存在として、放送文化の発展に貢献しています。
 のむら  まん
野村 萬
Man Nomura
狂言師(和泉流)、日本芸能実演家団体協議会 会長
戦後の混乱期から現在に至るまで、狂言方の第一人者として正統な狂言の芸を現代に伝えています。半世紀以上にわたり古典芸能番組に数多く出演し、風格と気品あふれる芸風で伝統芸能の魅力を広く発信しているほか、近年は日本芸能実演家団体協議会会長として、放送と伝統芸能の世界をつなぐ役割を果たしており、放送文化の発展に貢献しています。
はらぐち いずみ
原口 泉
Izumi Haraguchi
志學館大学 教授
薩摩藩の歴史研究の第一人者として、大河ドラマ「翔ぶが如く」「琉球の風」「篤姫」「西郷どん」の4作品、連続テレビ小説「あさが来た」で時代考証を担当したほか、1984年の「歴史への招待」以降、数多くの歴史番組に出演。またNHK鹿児島局制作の地域番組への出演を通じ、約40年にわたり地域の文化・魅力を発信し続けており、幅広く放送文化の発展に貢献しています。
むろさき よしてる
室﨑 益輝
Yoshiteru Murosaki
兵庫県立大学大学院 教授
阪神・淡路大震災以降、20年以上にわたり防災学の専門家としてNHKスペシャルなど特集番組や「クローズアップ現代」等、数々の震災関連番組に出演、取材協力していただきました。また、災害報道や番組制作にあたる職員に対し防災・減災に関する講義・指導を行うなど、「命と暮らしを守る報道」に対する貢献は大きく、公共放送の意義を高めています。