<五十音順・敬称略>

あまの   ゆうきち
天野 祐吉
Yukichi Amano
コラムニスト
該博な知識を生かして評論活動を行うかたわら数多くの番組に出演し、独自の視点から視聴者に地域文化のすばらしさを再認識させるとともに、「ふるさと日本のことば」などの番組に出演するなど、日本語の面白さ、大切さを紹介し、放送文化の向上に貢献されました。
あわしま  ちかげ
淡島 千景
Chikage Awashima
女優
長年にわたり女優として幅広く活躍する中で、草創期から大河ドラマに出演、近年では連続テレビ小説「春よ、来い」で昭和を生きた女を見事に演じきる一方、若手俳優の育成に献身的に取り組むなど、放送文化の向上に貢献されました。
しまくら  ちよこ
島倉 千代子
Chiyoko Shimakura
歌手
歌手生活50周年を迎えた今に至るまで、「東京だヨおっ母さん」「からたち日記」など大ヒット曲を数々出し、高度経済成長期に家族や友への思いを歌った歌は、放送を通じて多くの人々の心を癒し、放送文化の向上に貢献されました。
しらい   かつひこ
白井 克彦
Katsuhiko Shirai
早稲田大学総長
長年にわたり音声言語分野の技術開発や研究指導を精力的に推進し、視聴覚障害者向け放送ソフト制作技術や、話速変換技術の研究開発、音声認識を利用したリアルタイム字幕制作システムの実用化など、情報バリアフリー技術の発展に大いに貢献されました。
たけもと  すみたゆう
竹本 住大夫
Sumitayu Takemoto
人形浄瑠璃文楽太夫
長年にわたり人形浄瑠璃の語り手として活躍し、古典番組への出演など放送を通して伝統芸能の保存と普及拡大に大いに貢献するとともに、NHKのイベント出演にも協力を惜しまず、特に大阪放送局新会館オープニング記念式典では大きな役割を演じ式典の成功に寄与されました。
みずたに おさむ
水谷 修
Osamu Mizutani
名古屋外国語大学学長
放送用語委員として、長年にわたり、外来語や漢字など放送で使うことばの使用原則や、わかりやすく伝えるための音声表現について提言を続けるとともに、日本語の持つ豊かな魅力を生かした放送の実現にも力を尽くすなど、放送文化の創造に大いに貢献されました。


おおいし  よしの
大石 芳野
Yoshino Oishi
フォトジャーナリスト
ベトナム・カンボジア、アウシュビッツと人類が犯した悲劇を見つめ、写真家として最高の栄誉・土門拳賞を受賞。テレビ番組での、弱者を見つめる眼差しと、広島の被爆者を20年間追った経験からくる平和への発言は、放送ジャーナリズムにおける良心として高く評価されました。
おざわ   せいじ
小澤 征爾
Seiji Ozawa
ウィーン国立歌劇場音楽監督
国際的に活躍する指揮者として1960年代初めから数多くの放送に出演、2005年秋にはNHK交響楽団を指揮して「NHK音楽祭2005スペシャル」に登場し、大きな反響を呼びました。真摯に音楽に接する努力は、多くの視聴者の共感を得るなど、放送文化の向上に貢献されました。
きし  けいこ
岸 惠子
Keiko Kishi
女優・作家
日本を代表する映画女優として、映画のみならず、多くのドラマや番組に出演し、人々を魅了し続けてきました。また、衛星放送の試験放送開始時には、パリから生中継のキャスターとして参加するなど、世界的視野で放送文化の向上に貢献されました。
ただ    とみお
多田 富雄
Tomio Tada
東京大学名誉教授
世界的な免疫学者として多くの番組に出演し、生命科学の意味を分かりやすく解説するとともに、能・文学への深い造詣も多くの番組に生かされました。去年のNHKスペシャル「脳梗塞からの“再生”」では、4年前右半身の自由と言葉を失いながら、旺盛な探求心とともに力強く生きる姿を示し、多くの視聴者に感動と力を与えられました。
ふたき  けんいち
二木 謙一
Kenichi Futaki
國學院大學文学部特任教授
日本中世史から戦国、近世史にいたるまでの、広く深い学識をもって、「義経」をはじめ多くの大河ドラマの風俗考証・時代考証を担当。テレビにおける時代劇表現の向上を図るなど放送文化の向上に貢献されました。
やすだ  やすひこ
安田 靖彦
Yasuhiko Yasuda
早稲田大学理工学術院教授
長年にわたり画像通信、画像符号化および情報ネットワーク等の分野で先進的な研究を進められるとともに、デジタル放送方式の策定を推進してデジタル放送の実現に多大な貢献。平成5年からはNHK放送技術審議会委員を務め放送技術の発展に寄与し放送文化の向上に貢献されました。


おう  さだはる
王 貞治
Sadaharu Oh
福岡ソフトバンクホークス監督
世界のホームラン王として国民的ヒーローとなり、人々に夢を与えるとともに、ワールドベースボールクラシックでは監督として日本代表を世界一に導き、プロ野球に対する国民の関心を高められました。また、長年にわたり野球解説をはじめ多くの番組に出演され、放送の発展・向上に貢献されました。
き ど さき   あい
城戸崎 愛
Ai Kidosaki
料理研究家
長年にわたり「きょうの料理」をはじめ多くの番組に出演し、家庭料理の基本を分かりやすく解説するとともに、料理を作ることの楽しさ、大切さを伝え続けてこられました。自ら考案した多彩な家庭料理は視聴者に広く受け入れられ、家庭料理の向上と普及に大きな功績をおさめられました。
さかた   とうじゅうろう
坂田 藤十郎
Tojuro Sakata
歌舞伎俳優
世界に誇る伝統芸能、歌舞伎の俳優として上方歌舞伎の発展に尽くされ、世界に目を向けた精力的な活動で、諸外国との文化交流にも寄与されました。平成17年には伝説の大名跡、坂田藤十郎を231年ぶりに襲名。歌舞伎界の重鎮として多くの番組に出演され、放送の発展に大きく貢献されました。
しおの  ひろし
塩野 宏
Hiroshi Shiono
東京大学名誉教授
日本における行政法研究の第一人者として、長年にわたり放送法制の理論的、体系的研究に貢献され、放送制度にかかわる理論的諸問題の分析・解明に尽力されました。これらの研究活動を通じ、わが国の放送制度の充実・発展に寄与されました。
たかみ
高見 のっぽ
Noppo Takami
俳優、作家、歌手
「できるかな」のノッポさんをはじめとして4半世紀にわたり、幼児教育番組に出演し、優しく楽しいパフォーマンスで子どもたちの情操教育に寄与されました。また、長年にわたり数多くの番組に出演し、NHKの教育番組の充実・向上に大きく貢献されました。
ひらい  きよし
平井 聖
HIRAI-Kiyosi
昭和女子大学学長
昭和40年の大河ドラマ「太閤記」以来、長年にわたり、時代劇の建築考証を担当。住宅・城郭など古建築への深い造詣をもとに、考証・指導を行い、NHKの時代劇の向上に貢献されました。


しみず  ひでお
清水 英夫
Hideo Shimizu
青山学院大学名誉教授、弁護士
報道と人権の調和に関する研究の第一人者。「放送と人権等権利に関する委員会[BRC]」の発足から参加して委員長も務められ、引き続き「放送倫理・番組向上機構[BPO]」理事長として、世界に類例のない第三者機関の発展、定着に尽力されるなど、放送界において長年にわたり、放送倫理と番組の質の向上に貢献されました。
たなか  てつじ
田中 徹二
Tetsuji Tanaka
日本点字図書館理事長
ラジオ第2放送の視覚障害者向け番組に、初回放送時の昭和39年から現在にいたるまで、40年以上にわたり制作協力者および出演者として参加。また、点字投書への対応や視覚障害者に対する配慮事項についてのアドバイスなどを通じてNHKのラジオ、テレビの質の向上に貢献されました。
なかむら よしひさ
中村 慶久
Yoshihisa Nakamura
東北大学名誉教授
NHKをはじめ、世界の各放送局で、放送サービスを向上させるために急速に進んでいるテープレス化の中核となる映像サーバーに不可欠なハードディスクの重要性を長年にわたり主張。垂直磁気記録ヘッドの開発と記録再生理論構築の面からハードディスク装置の小型大容量化を実現し、放送技術の発展に貢献されました。
はんどう かずとし
半藤 一利
Kazutoshi Hando
ノンフィクション作家
NHKの番組、ニュース、とりわけ「その時 歴史が動いた」など、歴史番組に数多く出演されています。明治維新から昭和史まで、その見方や評価が難しい激動の時代を、バランスのとれたわかりやすい語り口で解説し、視聴者の理解を深め、近現代史を語れる作家として、番組の質の向上に貢献されました。
ふじむら  しほ
藤村 志保
Shiho Fujimura
俳優
昭和37年のデビュー以来、数々の映画・舞台で活躍。昭和40年の大河ドラマ「太閤記」ねね役で人気を博し、以後NHKの連続テレビ小説や大河ドラマに数多く出演されました。最近では「風林火山」の寿桂尼役で出演。気品と演技力を兼ね備えた俳優として放送文化の向上に貢献されました。
わたり てつや
渡 哲也
Tetsuya Watari
俳優
大河ドラマ「秀吉」をはじめ数々のドラマに、存在感のある役で出演されました。平成19年の土曜ドラマ「新マチベン・オトナの出番」では、“団塊の世代”の一つの生き方を実直に演じるなど、多くの視聴者に夢と希望を与えることで、放送文化の向上に貢献されました。


いが   けんいち
伊賀 健一
Kenichi Iga
東京工業大学学長
放送の基盤技術に必須のレーザー光源として、従来の概念を大きく超えた画期的な性能の半導体レーザーを世界で初めて提唱、実用化するなど、光ファイバーによる映像伝送の高速かつ大容量化に大きく貢献されました。これにより効率的かつ迅速な番組制作が可能になりました。研究アドバイザーとしても、長年、放送技術の発展に尽力されました。
いしざか こうじ
石坂 浩二
Koji Ishizaka
俳優
主役をつとめた「天と地と」「元禄太平記」「草燃える」など、数多くの大河ドラマをはじめさまざまなドラマで重要な役を演じ、知的で深みのある演技が高く評価されています。司会、コメンテーター、ナレーターとしても活躍され、とりわけ、NHK特集「シルクロード」のナレーションは多くの視聴者を魅了しました。幅広い活動で放送文化の向上に貢献されました。
いのうえ
井上 ひさし
Hisashi Inoue
作家、劇作家
放送作家としてNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」など、長年にわたり、茶の間に夢と希望を与える数多くのドラマの脚本を手がけてこられました。また、平和、日本語、農業などの分野にも造詣が深く、演劇活動や番組出演を通じて積極的に問題提起し、社会に向き合う放送の役割の向上に貢献されました。
うちはし かつと
内橋 克人
Katsuto Uchihashi
経済評論家
「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」、レギュラー出演するラジオの「ビジネス展望」など多くの番組で、激動する経済、社会を論評。高度成長の時代からバブルの時代そして現在の世界経済危機に至るまで、一貫した鋭い洞察で日本社会にいち早く警鐘を鳴らすなど、深く確かな見識を示し、視聴者の信頼に応える番組の制作に貢献されました。
おがた  けん
緒形 拳
Ken Ogata
俳優
昭和40年大河ドラマ「太閤記」の主役として一躍国民的人気を博し、以後NHKのドラマに数多く出演されるだけでなく、映画、ドラマ、舞台で日本を代表する俳優として活躍されました。その圧倒的な存在感と卓越した演技力は国内外に高く評価され、ドラマを通して放送文化の向上に貢献されました。平成20年8月放送のドラマ「帽子」にも出演。平成20年10月に逝去されました。
すみかわ きいち
澄川 喜一
Kiichi Sumikawa
彫刻家、東京藝術大学名誉教授
「新日曜美術館」などNHKの美術番組に数多く出演され、幅広い見識と深い洞察力により、放送を通じて芸術の奥深さを伝えることに貢献されました。東京藝術大学学長退任後も横浜、島根、山口など各地で、地域文化の発信と文化交流のため精力的に活動されています。現在は、新東京タワー「スカイツリー」のデザイン監修を担当されています。
たなべ  せいこ
田辺 聖子
Seiko Tanabe
小説家
男女の機微を軽妙な大阪弁で描く作品に定評がある浪花文化を代表する小説家。源氏物語など古典の翻訳にも精力的に取り組まれています。平成18年度の連続テレビ小説「芋たこなんきん」では原案で協力されました。また、数多くの作品がNHKの連続テレビ小説や銀河テレビ小説などでドラマ化され、視聴者の期待に応えるドラマ番組の制作に貢献されました。
たべい      じゅんこ
田部井 淳子
Junko Tabei
登山家
昭和50年、世界最高峰エベレストに女性として世界初の登頂に成功。平成4年、女性で世界初の7大陸最高峰登頂者となり、今までに56か国の最高峰に登頂されています。テレビ・ラジオを通じて、登山活動を日本中の人々に広く親しみやすく伝えるとともに、放送を通じた環境保護活動にも貢献されました。
まつざか けいこ
松坂 慶子
Keiko Matsuzaka
俳優
大河ドラマをはじめ数々のドラマで存在感のある役柄を熱演。平成20年には、大河ドラマ「篤姫」で、篤姫の教育係・幾島役を好演し、多くの視聴者から共感を得ました。また、歌番組や教養番組、教育番組など、幅広いジャンルの番組に出演されるなど、放送文化の向上に貢献されました。
みながわ たつお
皆川 達夫
Tatsuo Minagawa
立教大学名誉教授
西洋音楽史の専門家としてFM番組「バロック音楽のたのしみ」で長年解説を担当し、日本のバロック音楽ブームのさきがけとなりました。ラジオ第1で現在も放送されている「音楽の泉」の司会・構成を担当し、今年度で20年を迎えました。多くの方へ、クラシック音楽の素晴らしさをわかりやすく楽しく伝え、日本の音楽文化の向上に貢献されました。