10月16日にインターネットで配信されたこちらの動画。
俳優やミュージシャンなど14人の有名人が「投票はあなたの声だ」と投票を呼びかけ、反響を呼んでいます。
今回の衆議院選挙、あなたは投票に行きますか?
期日前投票が始まった10月20日、盛岡市内で30人の若者の声を取材しました。
投票に行くという人たちは・・・。
19歳:「初めての選挙っていうのもあったので、国民の権利として行けたらいいなと思っています」
19歳:「友だちに行かないの?って言われたので行こうかなって思ったので行くことにしました」
18歳:「とりあえず行くには行くんですけど、政策でどういうことしてほしいかはあまり考えていなくて、周りの意見を聞きながらこの人がいいかなというのに投票する」
18歳:「家が自営業だったので“収入が減った”という時にわかりやすいやつだと現金で支給だとかしてくれたらありがたいんじゃないかな」
30歳:「子どもたちの世代になったときによりよい状態で社会を残しておいてあげたい気持ちがちょっと出てきたので」
一方で「投票に行かない」という人たちは。
21歳:「興味ないんで」
女性:「どこでやっているかわからないのでいかないと思います」
18歳:「急に決まったので、予定があって地元に帰れなくて、期日前とかあると思うんですけど普通にその日も予定あって」
30人に聞いたところ、投票に行くという人が25人、行かないという人が5人という結果に。投票に行くという声が多い結果になりました。
ただ、過去の投票率を見ると、若い世代ほど低くなっているのが現状です。
2017年の前回の衆議院選挙では、県内の小選挙区の投票率の平均は59.15%。新たに選挙権を得た18歳と19歳の投票率は44.11%と比較的高くなりましたが、20代30代が低い結果になっています。
なぜ若者の投票率が低いのでしょうか。2017年、前回の衆議院選挙のときに明るい選挙推進協会が岩手県内の大学生に行った「選挙に関する意識調査」があります。回答したのは学生207名です。
“小学校から高校で政治や選挙で何を学んだか?”という問いに対して、投票方法や社会問題などの討論や話し合いなどが低い結果になっています。選挙制度の知識は学んでいても、実際に投票に結びつかない“主権者教育”の不十分さが浮き彫りになっています。さらに学生の多くが住民票を移しておらず、投票に行きづらいという背景も。
調査を行った岩手県立大学の齋藤俊明特命教授は「住民票を移すことや投票に行くことの手間以上に、暮らしの中でメリットを実感できない状況がある」と指摘しています。
岩手県内では、投票へ行くことのメリットを実感してもらおうという取り組みが始まっています。
盛岡市内のお好み焼き店では、「センキョ割」というサービスに参加。投票の証明書や投票所で撮影した写真を提示すると、飲食代が10%割引きに。岩手県内では3年前に始まり、現在は県内の13店舗が参加しています。
店主 木元武士さん
「1票でも多く票が入っていって民意というか国民の気持ちというのが反映されるような選挙になればいいなって思います」
このサービスを県内で広めているのは花巻市の藤井よしえさん(37)。8歳と10歳の子どもを育てる主婦です。「センキョへ行くって、ちょっといいかも」を合い言葉に、選挙に関心がない人たちのきっかけ作りをしたいと考えています。
藤井よしえさん
「選挙に行ったらこんなお得なサービスまで受けられちゃったという感じの最初は気軽な感じでいいなと思っていて、何回か足を運んでいるうちにこういう考えだから今回はこの人に入れようとか、そういう考えるきかっけに後々にはなってほしい」
若者の投票の重要性について、政治を身近に感じてほしいと動画などで発信している時事YouTuberのたかまつななさんに聞きました。
たかまつななさん
「若者が選挙に行かないとどんどん政治が高齢者向けの政策ばっかり増えてしまう。そういう状況を“シルバー民主主義”と言うんですが、どんどんシルバー民主主義が加速してしまう。何で行ってほしいかというと、若者政策って優先順位が下がっているんですね。マニフェストを端っこから真ん中に持って行くのが大変なんです。若い人が選挙に行ってくれれば、これを真ん中に持っていきやすくなります。選挙にいって私たちが存在感を示すことだけではなくて、選挙が終わってもそれをやってくれるのかとウォッチしたりとか、政治家に陳情しにいったりすることもすごく大事だと思います」
あなたは投票に行きますか?一人一人が自分事として考えて、参加していくことが大切ですね。10月20日から、盛岡市ではご覧の場所と日付で期日前投票が始まっています。各自治体の投票所の場所は、県の選挙管理委員会のホームページからご覧になれます。まだ投票所入場券が届いていない人でも、本人確認ができる運転免許証や保険証などを提示すれば投票することができます。
この記事は2021年10月20日放送時点の情報に基づいて記載しています。
取材担当 中島望ディレクター
コムアイさん:「とにかく若者の私たちの世代の投票率がすごく低い」
二階堂ふみさん:「自分を大切にすることにもすごくつながっているんじゃないかなと思ってて」
TAKAさん:「僕に与えられた大事な権利だから投票します」
橋本環奈さん:「投票します」