大隅キャスターのブログ
2022/06/14

初夏はひょうの季節

先日、「今週のキニナル」のコーナーにひょうに関する疑問が寄せられました。
40代の男性からです。
「先日、関東でひょうの被害があり、知り合いも車が数か所へこんで、ショックを受けていました。雨や雪の予報は可能と思いますが、ひょうの予報は可能でしょうか。ひょうの被害に対応した車両保険はありますか。」という疑問です。

実は、5月から6月の初夏は、ひょうの発生が多い季節です。
そこで、きょうは、ひょうのメカニズムや対策についてお伝えします。
ひょうは、大きな氷の粒です。
直径5ミリ以上をひょう、5ミリ未満をあられと言います。

なぜ、初夏にひょうが多く発生するかというと、この時期は上空に強い寒気が流れ込みやすく、大気の状態が不安定になり、積乱雲が発生するからです。

積乱雲の中の小さな氷の粒は、強い上昇気流により、上下運動が繰り返されます。
次第に氷の粒は大きくなり、地表に落ちてきます。

ひょうの落下速度は直径5cm程度であれば、時速100キロ以上にもなります。
また、日本で観測された最も大きなひょうは、100年以上前の、今の埼玉県熊谷市で降ったもので、重さは約3.4キロの、かぼちゃほどの大きさだったそうです。
こんな大きなひょうが落ちてきたら、非常に危険です。

質問にあったひょうの予報ですが、ピンポイントでの予報は難しいのが現状です。
一つの目安は、「雷注意報」です。
また、「大気の状態が不安定」という言葉を天気予報で聞いた場合は、ひょうが降る可能性があります。
さらに積乱雲の前兆です。
急に空が暗くなったり、雷の音が鳴ったり、冷たい風が吹く時は、ひょうが降る可能性があります。

対策としては、まずは頑丈な建物などに避難すること。
近くに建物がない場合には、かばんや上着で頭部を守りながら少しでも身を隠せる場所を探してください。
ただし、落雷の可能性があるので、木の下に逃げるのはやめて下さい。

運転中の場合は、早く頑丈な屋内の駐車場に避難して下さい。
駐車場がない時は、道路の左側に寄せて停車して下さい。
自宅にいる場合は、車にカーシートをかぶせて下さい。
ひょう専用のものもあるそうです。
その他、厚手の毛布や布団、段ボールなどをかぶせても砲撃を和らげることができるそうです。

また、ひょうは豪雨を伴うことも多いので、道路の冠水にも注意が必要です。
そして、ひょうの被害の保険ですが、車両保険には、基本的にひょうによる被害は「物の飛来・落下」として、補償の対象にしている所が多いそうです。
事前に確認されておくといいと思います。
これからまだひょうの季節は続くので、十分ご注意下さい。