大隅キャスターのブログ
2022/06/06

環水平アーク

きょう(6日)の県内は、午後から広い範囲で雨が降っています。
気温が低く、日中もヒンヤリしました。
最高気温の高い順です。
最も高かった所でも、紫波町で15.3度、15度を下回った所も多くなりました。

あす(7日)も低気圧の影響で冷たい雨が続く見込みです。
沿岸では、あすにかけて雨量が多くなり、大雨になるおそれもあるのでご注意下さい。
さて、遠野市の多田裕光さんから、きれいな虹色の雲の写真が届きました。
きのう(5日)の午後1時過ぎに遠野市で撮影されたそうです。
実は、この雲、紫波町や奥州市、盛岡市でも撮影されています。

これは「環水平アーク」と言います。
虹のような光が太陽の下にまっすぐ伸びる現象です。
上空の薄い雲の中の氷の結晶により、太陽の光が屈折してできます。
太陽の高度が比較的高い時期に見られるので、春から秋によく現れます。
「環水平アーク」はよく「彩雲」に間違われやすいですが、この二つの大きな違いは、色の配列です。
「彩雲」は色の配列は不規則ですが、「環水平アーク」は、太陽に近い側が赤色で、青色や紫色までが規則的に並びます。
そして、この雲は、天気が下り坂のサインであることも多く、その通り、きょうは雨になりました。

今の時期、晴れて、上空に薄い雲が広がっている時は、太陽の下に「環水平アーク」が出ていないか、探してみてはいかがでしょうか。