大隅キャスターのブログ
2022/03/16

低い空の水平な虹

きょうは、珍しい虹の写真をご紹介します。
「遠野のトネーゼ」さんが、きのう(15日)、午後2時ごろ、遠野市で撮影しました。
「水平にのびる虹を初めて見た」ということで、送ってくれました。
虹というと、アーチ状をイメージしますが、この虹は低い空に水平にのびています。
なぜこのように見えるのでしょうか。
虹は、本来、円の形ですが、その一部を見ているのです。
これは、太陽の高さが高い時に現れた虹で、円の上部付近の一部分だけが見えている状況です。
逆に、太陽の高度が低い時に見える虹は、私たちがよく見るアーチ状になります。

虹を作るのは、「雨粒」ですが、県内は、週末には、広い範囲で「雪」が降り、寒くなりそうです。
今の季節、よく「三寒四温」と言いますが、この言葉は、冬に3日寒い日が続き、4日暖かい日が続くという意味です。
朝鮮半島や中国東北部で言われた言葉です。
冬のシベリア高気圧からの寒気の吹き出しが、7日ぐらいの周期で、強くなったり、弱くなったりするためです。
しかし、実際は、このように、規則正しく現象が起きるわけではありません。
最近は、冬から早春にかけて、単に寒さと暖かさが繰り返す時に使われることが多くなっています。

また、「寒の戻り」という言葉も春によく使います。
これは、春になって気温が上がる時期に突然やってくる寒さのことです。
この週末は、「寒の戻り」に注意が必要です。
盛岡の週間予報です。
18日(金)からは、寒気が流れこむ影響で平年を下回る寒さになりそうです。
19日(土)と20日(日)は、雪が降り、最高気温は、19日(土)は3度、20日(日)は5度までしか上がらない見込みです。
特に19日(土)は、風も強まるため、吹雪のおそれもあり、冬の寒さになりそうです。
いったん暖かくなった後の寒さは体にこたえます。
週末は「寒の戻り」に十分ご注意下さい。