大隅キャスターのブログ
2022/10/20

けあらし

けさ(木)も晴れたため、放射冷却によって気温が下がり、冷え込みが強まりました。
最低気温が最も下がったのは、盛岡市薮川でマイナス3℃になったほか、遠野市でマイナス0.6℃になるなど、県内5か所で氷点下の冷え込みになりました。

そんな冷え込んだ日の朝に見られる幻想的な風景が「けあらし」です。
けさ6時ごろ、野田村の十府ヶ浦で撮影されました。
「けあらし」は、水面の水蒸気が冷たい空気に触れて発生します。
オレンジ色の朝日が海面を照らしていました。
冷え込んだ朝だからこそ見られる美しい光景です。

なぜ「けあらし」ができるのでしょうか。
今の時期は、海面は比較的暖かくなっています。
きょう(木)のようによく晴れた日は、地表の熱が奪われる放射冷却によって気温が下がります。
つまり、暖かい水面の上に冷たい空気が流れ込みます。

そうすると、水面から蒸発している水蒸気が冷やされ、多くの霧が発生します。
これが「けあらし」です。
おふろのようなイメージです。
条件としては、風が弱く、晴れていて、冷え込みが強いことです。

少し早起きして「けあらし」を見に行ってみてはいかがでしょうか。