大隅キャスターのブログ
2022/10/07

あすは十三夜

寒気の到来で気温が一気に下がり、秋が深まってきました。
あす(土)は「十三夜」。
十三夜」は、旧暦9月13日の月のことで、先月の「中秋の名月」と並んで、もう一つの名月と言われています。
「中秋の名月」は、中国から入ってきた行事ですが、「十三夜」は日本独特の行事とされています。
別名は、「中秋の名月」の次ということで、「後の名月」と言ったり、栗や豆の収穫時期なので、「栗名月」や「豆名月」とも言われています。
そして、お月見には昔から「ススキ」を飾る風習があります。

ススキは秋の七草の一つで、昔からに日本に自生している植物です。
なぜススキなのか、理由は二つあります。
まず、一つ目は、稲穂が実る前なので、穂の出たススキを稲穂に見立てて、五穀豊穣を願ったためと言われています。
もう一つは「魔除け」になるためです。
ススキの細い葉や鋭い切り口は、「魔除け」になるとされました。
悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作への願いがこめられました。
そんなススキに花があるのをご存知でしょうか。
写真の中で、穂にぶら下がっている茶色の部分、これは「おしべ」で、ブラシ状になっているのが「めしべ」です。
つまり、ススキの穂は、花がたくさん集まったものです。

毎年、気象台は、ススキの開花を観測しています。 気象台は、標本のススキの約20%の穂が出たら、「ススキが開花した」と発表しています。
盛岡では、今年は9月6日にススキの開花が発表されていて、平年より1週間遅くなりました。
ちなみに、モフモフした白いススキは、花が咲き終わり、綿毛をつけた実になった状態です。

あす(土)は雲が多くなりますが、夜は晴れ間が出る予想なので、十三夜を見られそうです。
ススキを飾って「十三夜」を楽しんでみてはいかがでしょうか。