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ニュースの?(はてな)

みなさんがニュースや生活の中などで疑問(はてな)に感じている事に分かりやすくお答えします。

ニュースの?(はてな) 毎週火曜日おばんですいわて内放送
 平成25年7月2日(火)放送
竜巻はどうやって起きるの?

去年5月には茨城県で多くの住宅が壊され、1人が死亡、40人近くがケガをしました。

竜巻はどんな時に起きるのでしょうか?

3つの条件

それは3つの条件がそろった時に起きるんです。
3つの条件とは『気温の差』『湿った空気』
そして『風向きの違い』です。

実は竜巻は、ある雲とともに起こります。
こちらです。

積乱雲

巨大な雲ですね。

これは「積乱雲」といいます。
モクモクと山のように立ち上がる雲。この積乱雲がある時に竜巻は起こりやすいんです。

なぜ、積乱雲があると竜巻が起きやすいんでしょうか?

気温差

積乱雲のもとでは先ほど紹介した竜巻を作る条件、『気温の差』があるからなんです。

空気は地面の近くが暖かく上空が冷たいと昇っていきます。
温度が上がると軽くなるからです。
お湯を沸かした時に湯気が上がるのと同じです。
特に、気温の差が大きい時にその流れは強くなります。

地面付近と上空の温度差が大きいときに上へ昇る空気の流れが強くなる、ここまで分かりました。

では、2つめの条件『湿った空気』はどう関係しているんですか?

湿った空気

竜巻の家を破壊するほどの威力は『湿った空気』が原因なんです。

地面近くの空気が暖かいだけでなく、湿っているとどうなるか。
湿った空気は上空で冷やされて水蒸気が小さな水の粒に変わり、雲になります。
この雲が竜巻を起こしやすくさせます。

なぜ雲が竜巻を起こしやすくするんですか?

熱気球と雲

ひとことで言うと、雲の中では水蒸気が水の粒になる時、熱が出て空気を暖め、いわば保温効果があるからです。
最初の説明でも暖かいと上にどんどん昇っていくという話でしたね。
熱が出るとまわりから冷やされにくいので上に昇っていきやすい、分かりやすいのが「熱気球」の例です。

熱気球はバーナーで気球の中の空気を暖めることで昇っていきますよね。
だから、地面近くの湿った空気があると雲になってどんどん昇っていき、大きな力をもつ竜巻が作られやすくなります。竜巻のように空気が強く上に昇っていくためには『気温の差』、それに『湿った空気』が必要なんですね。

でも、何か足りないような…。
竜巻は風が昇るだけでなく…。

竜巻…巻く?


そうです。
竜巻の「巻き」。

なぜ回転するか説明しましょう。
空気がぐるぐると巻き上がっていく、その理由は何でしょうか。
それはズバリ『風向きの違い』です。

こちらをご覧下さい。
空気が上に昇っていく図をもう1度見てみましょう。

風向きの違い 竜巻

上空では、異なる向きの風が同時に吹いていることがあります。
さきほどの下から上に昇る空気にぶつかり、斜め方向に吹くことになります。
ところが別の方向から風が吹いていて、さらに向きを変えながら昇っていきます。
これが回転しながら上昇する竜巻の動きになるんです。
『風向きの違い』が竜巻の回転を起こすんですね。

それにしても、3つの条件からいつどこで竜巻が起きるのか予測するのは非常に難しそうです。
ただ、観測するための努力は続けれられています。

こちらは各地の気象台で行われている気球を使った観測です。
気球の下についているのが観測機です。

気象台で行われている気球を使った観測 気温や湿度、風向き、風速などを観測
午前と午後の1日2回、気球を高さおよそ30キロまでの気温や湿度、風向き、風速などを測っています。

このほか、風速などを24時間測るアメダスや空気中の渦を見つけるレーダーを使って、竜巻が起きる可能性が高い場合は「竜巻注意情報」を出して、注意を呼びかけています。
一般的に特に6月から10月にかけては竜巻が起きやすい状態になることが多いとされています。
ただ、竜巻は台風などと違って、狭い範囲で起こるので予測が難しいのが現状です。

竜巻を起こすことがある積乱雲を見たら十分注意し、もし竜巻が発生したら丈夫な建物に避難するようこころがけてください。


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