2021年01月14日 (木)高松の池から見た気候の変化


気象キャスターの大隅智子です。
13日、盛岡市の高松の池から「よるてん」を中継でお伝えしました。
今年の冬は、気温が平年より低いため、広い範囲で池が凍っていました。
その氷を避けるかのようにして、白鳥が集まっていました。
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しかし、高松の池は、近年、昔ほど凍らなくなりました。
昭和初期には、天然のスケートリンクになっていたほど、全面が凍っていました。
昭和33年頃の高松の池の様子です。
スケートをしている人たちがいます。
昭和33年には、冬季国体のスケート会場にもなるなど、高松の池が冬の一大イベント会場だったことが分かります。
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高松の池の氷が少なくなった原因の一つに地球温暖化があります。
盛岡市の気温も上昇しています。
ここでクイズです。
盛岡市の冬(12月~2月)の最低気温は、100年間で何度上がったでしょうか。
3択です。
① 番、約1℃、②番、約2℃、③番、約3℃。
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答えはこちら。
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3番の約3℃でした。
冬の冷え込みが昔に比べてかなり弱まっていることが分かります。
この背景には、地球温暖化に加えて、都市部に特有のヒートアイランド現象が影響していると見られます。

高松の池では、氷が薄くなり、スケートはできなくなりましたが、代わって、私達を楽しませてくれているのは、白鳥たちです。
白鳥はすっかり冬の風物詩になりましたが、実は、高松の池に白鳥が多く飛来するようになったのは平成に入ってからで、30年ほど前になります。

こちらは、環境省による、高松の池における白鳥の個体数です。
オオハクチョウは、1991年には84羽でしたが、2005年には373羽にまで急増しています。
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急増した背景には、温暖化で氷が解けたこと、そして、白鳥の保護活動が行われたことがあります。

この冬も白鳥たちが池を訪れる人たちを楽しませてくれています。
春には、無事にシベリアまで帰れるといいですね。

 

 

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投稿者:大隅 智子 | 投稿時間:13:30

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