2018年07月10日 (火)芥川賞作家、沼田真佑さん講演


先日、岩手県立美術館にて
芥川賞作家、沼田真佑さんをお招きしてトークショーが開かれました。

去年7月に、デビュー作「影裏」(えいり)が芥川賞を受賞。
発表前にインタビューした際、放送局で話を伺うだけではなく、外でのロケも決行、
その場所が、沼田さんご指定の「岩手県立美術館」でした。
普段から立ち寄るなじみのある場所で、なんでも美術館の広場にそびえ立つ鉄塔が
お気に入りなんだそうです。
こうしたご縁もあり、このたびは60分間たっぷりと聞き役としてお話を伺いました。

受賞後の記者会見で
「ジーパン1本しか持っていないのに
ベストジーニスト賞をとった感じ」と、
ユニークな一言で表現した沼田さん。
受賞結果を受けるまでの間や
記者会見で着ていた服などについて
会見の中では語られなかった
エピソードについて笑顔で語ってくださいました。
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物語を形づくる登場人物や場所などは、できるだけ緻密に設定されるそうで、
構想ノートを普段から作られているそうです。
以前、取材で見せていただいたことがあるのですが、人物の性格や服装、目の色など
本当に細かに書かれていたことを覚えています。
作家といえば、原稿用紙というイメージがありますが、沼田さんはマス目のない真っ白な紙で
書いているそうです。たまに、スーパーの安売りが印刷された黄色い紙のウラに書くこともあるそうで、書き心地がよいとも話していました。

 

沼田さんは「影裏」、「廃屋の眺め」、「夭折の女子の顔」、「さくれぶる」と4本の短編小説を手がけています。
登場人物の心の奥底が見えるようで見えないそんな違和感・不穏さを覚えつつも、いつの間にかその世界観に引き込まれていきます。言葉を慎重に選び、ストレートに表現する文章に心をぐっとつかまれます。
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watanabe180710_3.jpg  現在、初の長編に挑戦されているとのこと。
 完成の日が楽しみですね。

 

沼田さんをはじめ、若竹千佐子さんや柚子裕子さん、木村紅美さんなど岩手に
ゆかりのある作家の活躍が続いています。
こうした勢いのある中、トークショーでは140名近い方たちが沼田さんの話を聞きにいらしたと聞いて、文学に対する関心の高さを実感しました。
今後も、岩手の文学の側面を発信できるよう、がんばりたいと思います。

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トークショー後、沼田さんお気に入りのポーズで1枚。
ありがとうございました。

 

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投稿者:渡邉 真佑子 | 投稿時間:15:44

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