2012年03月23日 (金)「被災した方々と一緒に歩んでいきたい」~バレーボール元日本女子 大山加奈さん~


mk120323.jpg 先日、花巻市総合体育館で、バレーボールの一流選手が集うプレミアリーグ男子の準決勝ラウンドが行われました。沿岸の被災地から150人が試合に招待されたほか、試合前にバレーボール教室が開かれました。
 講師は、全日本男子の植田辰哉監督や、中垣内裕一コーチ、それに元全日本女子の大山加奈さんなど6人がつとめました。16日から18日までの3日間行われたのですが、私が取材させていただいた18日は、被災地の子供たちなど小学生から高校生まで500人が参加し、急遽サブ体育館も使用するなど、たくさんの子供たちが汗を流しました。大学時代、体育会バレーボール部に心血を注いだ私にとっては、一流選手の皆さんに教えてもらえるなんて正直「うらやまし~い」と思うと同時に、最初少しかたかった子供たちの表情が、みるみるうちに笑顔になる様子をみて、とてもうれしくなりました。

 

 今回取材をさせていただいた大山加奈さんは、去年1月、バレーボール教室で陸前高田市を訪れていました。その2ヶ月後に起きた震災。バレーボール教室の参加した多くの子供たちが被災をしました。そうしたきっかけで、月に1,2度、被災地へ出向きバレーボールを通して子供たちを励ます活動をずっと続けていらっしゃいます。
 18日の教室に、その去年1月の教室に参加した、陸前高田市立竹駒小学校の子供たちも訪れました。そして大山さんと一年ぶりの再会。「覚えてる、元気?」と気さくに声をかける大山さんに子供たちは「1月のときに、またいつか来てくれると大山さんが約束してくれていたのを、ちゃんと約束をまもってくれた!」ととても喜んでいました。そしてお互いの無事、今もずっとバレーボールを続けていることなどを報告していました。子供たちは学校の体育館が使えなくなったため、被害をうけなかった別の学校の体育館で、5月から練習を再開したそうです。「自分たちがバレーボールをがんばることで、周りの人がいろんなことにがんばってもらえるような気がして、バレーボールをがんばっている」と話す様子をみて胸が熱くなりました。
大山さんは「バレーボールを通して笑顔になってくれる、それがうれしいし、それが自分にできることだと感じている。被災地のみなさんに「頑張ってください」というのではなく、少しでも「一緒に歩いていきたい」、そんな気持ちを伝えたい」とおっしゃっていました。

 震災から2年目に入った今、私自身も、何ができるのか、何を伝えるべきなのか、放送人としての思いを改めて心に強く刻んだ一日でした。
 

投稿者:村上 由利子 | 投稿時間:16:06

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