2012年06月20日 (水)時そば


 高橋でございます。いつものお笑いにちょっとしたスパイスをかけて、お話しいたします。

 みなさんご存じのお笑いに「時そば」という噺がございます。

 そばを食べた男が勘定を払う。
 「銭が細けえぞ、ひい、ふう、みい、よう、いつ、むう、なな、や、亭主(おやじ)、いま何時だ」
 「へえ、九つで」
 「とお、十一、十二・・・」

 そば屋の勘定を巧妙にごまかした男、それを見ていた男が真似をして、さあどうなるか、っていう噺です。

 

 先日、二十数年ぶりに、母校へお邪魔しました。
 母校が今年、きりのいい創立記念の年で、それに合わせて「創立記念誌」を発行するのだそうで、その企画として先輩であるあたくしが、後輩とともに絵本の読み聞かせをしあう、なんていうことになりました。
 絵本の読み聞かせを通して、自分の声で伝えることの大切さ、音読の楽しさを感じてもらえれば、というわけです。

 何冊かあった絵本の中で、落語の本がいくつかありました。
 さんざん迷いましたが、子供の頃から麺類が好きな「めんくい」である、ということで、「時そば」にしました。

 母校の生徒達の絵本の読みは様々でした。
 元気よく読むYシャツ男子、話の世界に入り込んで、その世界からリポートするような長い髪の女子、クールにその世界を描くメガネ女子・・・様々な世界を堪能させていただきました。

 同じ物語でも、語る人が変わると、その世界は全く違うのだ・・・・・・・。

 あたくしも、彼ら彼女らに負けないよう、絵本の「時そば」に自分なりの味付けを加えました。

 ・そばを食べるシーンは、噺家さんのようにそばをすする真似は出来ないが、そばを飲み込んで食感を感じる様子なら出来そうだ。
 ・自分の舌に合わないものを食べて「ごちそうさま」を言うときって、うれしそうには言わないな。
 ・そもそも、そば屋の勘定をごまかす一枚上手の客の仕草って、どんなものなのか?


 途中、笑いが起こっていたのは、ちょっとうれしかった。

 この絵本を何度も読みながら、いろいろ想像をしていました。

 ・もし、「うまいそば屋」の客が、「必殺仕事人」の中村主水(もんど)だったら、どんなやりとりになるんだろう?嫁姑をだしに勘定を踏み倒すのか?
 ・もし、「まずいそば屋」の客が火盗改・長谷川平蔵なら、どんなドラマになるんだろう?(池波正太郎の描く「鬼平」は、グルメですからね)
 ・もし、「うまいそば屋」の主人が「水戸黄門」の風車の弥七だったら、勘定のごまかしをどう見抜くのか?
 ・もし、「まずいそば屋」の客が木枯らし紋次郎なら、どういうやりとりになるのか?

 「必殺時そば」「時そば紋次郎」・・、好きな時代劇と落語が融合したら、どんな話になるんだろう。

 子供の頃から、いろんなことを空想するのが好きでした。落語は会社に入ってから魅力にはまりましたが、時代劇は子供の頃から好きでした。
 それが年を重ねた今も変わっていない。母校訪問をきっかけに自分を見つめ直して、実感したことです。
 おあとがよろしいようで。

投稿者:高橋 秀和 | 投稿時間:17:17

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