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#2「酵素パワー!?青パパイアってどんな味!?」

#2「酵素パワー!?青パパイアってどんな味!?」

『ミステリー×クッキングチーム 津田』

ミステリー食材に決まった「青パパイア」は酵素が豊富だとして近年、注目されている。
今日はこの青パパイアについてみていこう。

【パパイアと青パパイアはどう違う?】

「パパイア」と聞いて思い浮かべるのは、南国感あふれるオレンジ色のトロピカルフルーツだろうか。
ドライフルーツの形でみかけることも多い。これは「フルーツパパイア」とも呼ばれ、強い甘みと独特の風味があり一度食べると癖になってしまう。切るとつややかでなんともおいしそう。最近は宮崎空港なんかでも売られている。

同じパパイアでも「青パパイア」は「野菜」として親しまれる。青パパイアはフルーツパパイアが熟す前のものをいう。青々とした緑色をしており、熟していくと一般的に思い浮かべるパパイアになっていく。
兄弟のような関係といえそうだ。

パパイアはどんな姿で育つかというと…

天に向かって真っすぐ伸び、たくさんの実をぶらさげている姿はまさに圧巻!!
宮崎では路地栽培されるものは「8月~10月」が収穫の最盛期。
取材した農家さんは「手を多くかけなくても強く育つ」といい、なんともたくましい。ちなみに、青パパイアの生産量について、宮崎は「沖縄・鹿児島」についで全国3位となっている。

【青パパイアの秘めたるパワー】

青パパイアには「ビタミン類」や「ポリフェノール」が含まれるが、特徴的なのは「酵素」が多く含まれていることだ。

緑の実からしたたるこの白い液体は、独特の香りをはなち、「パパイン」と呼ばれるたんぱく質分解酵素が含まれている。他にも糖質・脂質の分解酵素も含まれており、消化を助けてくれる。フルーツパパイアにも酵素は含まれるが、熟すほどその量は減る為、青パパイアはより酵素が多い食材といえる。
パパインの力は強烈で、長年扱っていると「指紋がなくなる」と話す生産者も…なんというパワー。

【どんな味だったっけ…】

青パパイアがどんな味か説明するのは意外と難しい。「エスニック料理に入っていた気がするけど、あんまり記憶がないな~」という印象を持っている人は多いのではないだろうか。

私がぱっと思い出すのは「ソムタム」。シャキシャキした食感とナンプラーやニンニクの香りが、癖になるタイ料理だ。でも青パパイア自体の味は…やはり思い出せない…

そこで、青パパイアを実際に食べてみた。むいてみるとかなり硬く、ピーラーで力を入れないと身がはがれない。生食してみると、シャキシャキとし食感にほんのりとした甘み。よく言うと「上品な」、別の言い方をすると「影が薄い」、控えめな印象である。
もしかすると青パパイアは何にでも合う食材といえるのではないか?酵素の力で肉をやわらかくすることができるかも?と新たな料理への期待が高まる。

【こんな悩みも…】

生産者の外園さんご夫婦。宮崎・高岡町で父の代から栽培を始めて約20年になる。

ハウスで栽培を行い、想いを持って大切に育てている青パパイアであるが、生産者としての悩みも。
特に、流通に関してお困りの様子。道の駅や飲食店への展開を行っているが、「かたくて調理法がわからない」という声がよく聞かれ、流通は限定的である。
これぞ「ミステリー×クッキング」の食材に最適ではないか!

ということで、宮崎局の神谷アナは外園さんの思いを背負って「北国・青森」に向かうことに。
果たして、どんな料理ができあがるのか非常に楽しみである。

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この記事を書いた人

津田裕一

編成 津田 裕一

宮崎生活も3年目に突入!テニスやドライブなど南国ライフを満喫しています。
普段は表に出ない裏方です。番組編成や広報などを担当。