ページの本文へ

NHK宮崎WEB特集

  1. NHK宮崎
  2. 宮崎WEB特集
  3. 市民の森「はなしょうぶまつり」堀井優太アナが見どころ紹介

市民の森「はなしょうぶまつり」堀井優太アナが見どころ紹介

  • 2023年05月24日

約160種20万本ものハナショウブが植えられている・阿波岐原森林公園 市民の森で「はなしょうぶまつり」が開催されます。
宮崎市の花でもある「花菖蒲」。観賞のポイントは?堀井優太アナウンサーが見どころを紹介します。

イベント情報「はなしょうぶまつり」

日時:5月27日(土)~6月4日(日)午前10時~午後4時
場所:阿波岐原森林公園市民の森「はなしょうぶ園」
※ライトアップ・キャンドルナイトは、5月27日(土)日没~午後9時に開催されます。※雨天時は6月3日(土)に延期となります。

市民の森の「はなしょうぶ園」には、広さ4,300㎡に約160種類20万本が植えられています。開花にあわせて開催される「はなしょうぶまつり」は、同じ時期にスイレンも見頃を迎えるため、写真家たちの撮影スポットとしても人気となっています。

花菖蒲(はなしょうぶ)ってどんな花?

宮崎市の花でもある「花しょうぶ」。湿り気のある土地に生育し、花びらの付け根は黄色く色づいています。花菖蒲は、人の手によってさまざまに改良が重ねられてきた園芸植物で、これまでに5000以上の品種が作られ、色や形はバリエーションに富んでいます。

特に、改良が進められたのは江戸時代後期。園芸が盛んに行われる中、交配するごとに形が著しく変化する花菖蒲に注目が集まりました。原種は、野や山に自生しているノハナショウブ。紫色の素朴な花です。これを愛好家たちが好みに応じて改良していきました。

江戸で生まれた品種、初霜(はつしも)。色は純白、すっきりとした形が江戸っ子に好まれました。

熊本で改良された系統のものは肥後系(ひごけい)といいます。ボリューム感ある、豪華な花が特徴です。

対して、はかなげな雰囲気をもつのは伊勢で生まれた美吉野(みよしの)。ひとつひとつの花菖蒲には、作り手の美意識が込められてきました。

はかない美しさ

花菖蒲が花を咲かせるのは、わずか3日間。短い間に刻々と変化するさまを「花が芸をする」と呼び楽しんできました。梅雨のひとときだけ見ることができる、はかない美しさ。古くから梅雨の風物詩として愛されてきました。

どんよりとした雲の下でも美しく映える紫。花菖蒲には実にさまざまな紫があります。わずかな色の違いも、花の個性として扱われてきました。そのため、同じ紫でも濃淡が作る紫を味わうための改良が進められてきたのです。

雨でも楽しめる

今年も「はなしょうぶまつり」では、期間中にJAZZの生演奏などのステージイベントや、出店コーナー、野点などのイベントを実施されます。
また、5月27日の日没後には、ライトアップやキャンドルの点灯などが行われ、昼とは違った雰囲気を楽しむことができます(雨天時は延期の場合あり)。
昼の色鮮やかな花菖蒲を楽しむも良し、夜の幻想的な花菖蒲を楽しむも良し。梅雨時期なので雨が降る心配もありますが、雨の中で見る花菖蒲も一見の価値ありです。

ページトップに戻る